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https://ssp.kaigiroku.net/tenant/kikugawa/MinuteView.html?council_id=103&schedule_id=8&is_search=true

渥美よしき渥美よしき

◎1番(渥美嘉樹君) 1番 渥美です。議案第18号 令和5年度菊川市一般会計予算について、賛成の立場から討論をさせていただきます。  まず、結論から申し上げます。  令和5年度一般会計予算について。1、財政面において緊急的、致命的な疑義は見受けられなかったこと。2、歳出予算において、我々市民の安全と福祉向上につながることが期待され、かつ我々市民や議会の声が反映されており、かつ未来へつながるチャレンジングな予算であること。3、予算委員会等での民主的なプロセスが誠実かつ適切であったこと。  以上の理由から、私は令和5年度菊川市一般会計予算について賛成をしております。  以下、詳細に述べさせていただきます。  まず、財政面についてです。市長の令和5年度市政方針で述べられているとおり、令和4年度は新型コロナウイルス感染症の拡大と縮小の繰り返し、大型台風や豪雨による自然災害、ウクライナ情勢の影響によるエネルギー、食料品の物価高騰などが市民生活に不安をもたらした年であり、本市を含め、全国的に少子化が予想を上回る速度で進んでいることが明らかになった年でありました。  このような状況の下、令和5年度の一般会計予算は総額205億7,100万円、前年度との比較では0.2%の増で過去最大規模となっております。さらに、令和4年度予算には地域振興と基金への積立金が7億円含まれておりましたので、それを除いた実質的な予算額との比較では3.7%の増となっています。  その中身を見ますと、歳入では基幹となる市税では、全ての税額において増額を見込み、前年度に比べ2億4,400万円増、3.3%増の75億5,052万5,000円。同じく主要な一般財源収入である地方交付税は、前年度比3億7,000万円増、12.4%増の33億5,100万円。同じく、地方消費税交付金は、前年度比1億7,500万円増、16.5%増の12億3,800万円が計上されております。  一方、市債の借入れによる財源の調達額は、前年度比8億8,360万円減、40.6%減の12億9,180万円。一般財源の不足額を補填するための財政調整基金繰入金については、前年度比342万円減、0.9%減の3億7,963万6,000円となっております。予算の規模としては、過去最大となっておりますが、国庫支出金など特定財源を有効に活用しつつ、市債の残高を増やしたり、基金から多額の繰入れをしたりして財源確保を図ったものでないことから、財政の健全性確保が図られた予算として評価でき、財政面において緊急的、致命的な疑義は見受けられなかったと言えます。  次に、歳出予算について。長谷川市長が施政方針で述べた、ポストコロナ社会を見据えた取組みの推進と、市民の安全・安心のさらなる推進という2つの視点から、予算が計上されていることが見て取れる内容となっております。  ポストコロナ社会を見据えた取組みの推進の視点に関して、結婚、出産、控え傾向に対応し、結婚、出産、子育て支援を行っていく事業としては、子ども医療費助成制度、(仮称)小笠北認定こども園整備事業、新婚生活支援事業被補助金、出産・子育て応援金事業、また地方への関心の高まりに対応し、交流人口や定住人口の拡大を目指す事業としては、JR菊川駅南北自由通路整備事業、(仮称)産業支援センターの開設、菊川応援大使事業、火剣山キャンプ場整備事業、菊川の茶畑で愛を叫ぶ事業、大河ドラマどうする家康関連事業、また急速に進んだデジタル化に対応する事業としては、道路台帳のデジタル化事業、電子図書館システムの導入準備、スマート農業導入研修会の開催などが計上されております。  これらの事業は、コロナ禍がもたらした新たな潮流を菊川市の強みとして伸ばし、生かすという視点を持って、チャレンジしていこうとするものです。現状維持ではなく、あくまでチャレンジしていく姿勢は、我々市民としても高く評価していくべきと考えます。  次に、市民の安全・安心のさらなる推進の視点に関して。子ども達の交通安全対策など教育環境の整備事業としては、通学路の環境整備、学校施設の環境整備、また頻発化、激甚化する自然災害に対する防災対策の事業としては防災対策強靭化事業、掛川浜岡線バイパス整備、朝日線アンダーパス冠水対応、河川に堆積した土砂の浚渫工事、災害情報の収集整理のデジタル化が計上されております。  これらの事業は行政の一番の役割である、市民の命と生活を守るための重要な事業であり、我々市民の安全と福祉向上に直接つながってまいります。  以上、歳入予算についてですが、これらの予算については、これまでの市民アンケートや議会活動においての声がしっかりと反映されているという点も非常に重要で、評価するべきポイントであると考えます。  最後に、予算委員会などでの民主的プロセスについてですが、民主主義においてはそのプロセスが最も重視されます。令和5年度当初予算審議のための予算委員会では、行政職員各位から我々議員の質疑に対して、誠実かつ適切に答弁をいただきました。審議の中で浮上した課題については、行政としてはスピード感を持って改善を実現していただきたいと思いますし、議会としてもしっかりと検証をしていくべきと考えます。  以上、1、財政面において緊急的、致命的な疑義は見受けられなかったこと。2、歳出予算において我々市民の安全と福祉向上につながることが期待され、かつ我々市民や議会の声が反映されており、かつ未来へつながるチャレンジングな予算であること。3、予算委員会等での民主的プロセスが、誠実かつ適切であったこと。  この3点を理由とし、私は議案第18号 令和5年度菊川市一般会計予算について、賛成をいたします。  最後になりますが、二元代表制という言葉がありますが、私も非常に重要な言葉であると考えております。自治体に、実際には市長と議員と2種類の代表が存在しておりますが、その存在自体が代表制を有しているわけではありません。今回の討論も含め、市長や行政、議会や議員から構成される相互作用の中にのみ、代表制が宿っております。  さらに、この相互作用による代表制だけでは住民全体を代表しきれず、常に不完全と言えます。したがって、より広くの登場人物を求め、議会や行政の相互作用の場を常に広く開放していくことが、代表制を高めるためには不可欠な営みであると考えます。  以上のことを、長谷川市長や長谷川市長を筆頭に職員の皆さまには、今後も肝に銘じていただき、私自身肝に銘じまして賛成討論とさせていただきます。  以上です。