最下部にコメント欄があります。ご意見等ございましたらコメントして下さい。(全てに返信はできませんがすべて読ませていただきます。)

※動画を元に要約した内容を記述しておりますので、正確な答弁については議会映像配信をご覧ください。※答弁者は市長及び担当職員です。

渥美よしき渥美よしき

「老後の交通手段が心配」「免許を返納してから外出したくてもできない」などの声が多く、老後の交通手段の確保は重要な課題と言えます。コミュニティバスは、関係職員の皆様、地域公共交通会議の皆様のご尽力によって、最適化が進んでおりますが「乗車率が低い」「使い勝手に課題がある」など市民方々からご意見を少なからず聴きます。そこで「“家まで迎えに来てくれる”電話予約型バスを導入し持続可能で、より便利な地域交通の実現を目指していくべきである」という立場から質問致します。

渥美よしき渥美よしき

【現状把握について】コミュニティバスの今後の運用について検討していく場合、正確な現状把握から全てが始まると考えております。そこで問います。「令和2年度 第1回 菊川市地域交通会議 資料」について、R1年度運賃収入が2,103,970円となっています。1人あたりの運賃は100円であるので、収入を100で割ると大体の利用者数が算出されると感覚的には思いますが、実際に計算すると2,103,970÷100=21,039.7となり、R1年度利用者数31,972人と比べ約10,932人分も少ないです(減少率34.2%)。この理由は何ですか。※参考に隣の掛川市の自主運行バスで計算した所、H27循環バス北回り減少率4.7%でした。また、乗車人数、運賃収入をどの様に定義し、どの様な方法で計算していますか。

答弁者

障害者手帳をお持ちの方や、乗り継ぎの方がいるので運賃収入を運賃で除しても、利用者数と差が生じます。

渥美よしき渥美よしき

2007年度から、利用者数が増えても収入が増えない(相関関係がない)傾向が見受けられますが、その理由は何ですか。

答弁者

年々、運賃免除者の数か増えていることが要因

渥美よしき渥美よしき

運転免除者が増加している要因は

答弁者

 乗り継ぎ利用が定着したこと、免除の対象となる障害者手帳保持者が、微妙ではあるが増加していることが要因であると感じている

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利用者一人当たりの経費について2018年度までの平均は740円であるのに対し、2019年度は1310円と急増しています。その理由は何ですか。

答弁者

近年、運転手不足や人件費の増加などにより、運転委託費が増加したことよる

渥美よしき渥美よしき

収支率(運賃収入/費用)が記録を始めた2007年度以降、悪化傾向であると分析できますが、その理解で正しいですか。またその理由は何ですか。

答弁者

確かに収支率は低下している。理由は、運行経費が増加傾向にあることと、運賃収入が減少していること。

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コース別乗降者数は、乗車と降車をそれぞれどの様に定義しカウントしていますか。また便別、停留所別の乗降り人数のデータはありますか。

答弁者

各停留所でカウントしている。便別ではなく停留所別にカウントしている。

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「地域公共交通会議」のメンバーを教えてください。また、会議の傍聴は認められていますか。

答弁者

(メンバーについては省略)傍聴は認められている。

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現在運行中の10台定員のコミュニティバス車両をそのまま用いて、デマンド型バスに改変することは、一般論として運用上可能ですか。

答弁者

可能だが、多数の人数が乗車するデマンド運行を実施した場合、各地を経由した運行となるため、出発から到着まで長時間を要し、1日の運行本数が大きく減少するなど、弊害が大きくなります。運行調整面でも、個人の時間要望には添え合い場合が多く、利便性が著しく低下することとなり、運用面ではマイナス要素が大きいと判断する。

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【今後のコミュニティバス運用についてのスタンス】

走行中のコュティバスの車内を見ると、誰も乗っていなかったり、数名しか乗っていなかったりします。R1年度の乗車率を計算すると、1便につき平均2.86人乗っている計算です。車両定員が10人なので、まだまだ改善の余地があると考えます。※R1年度133.2(人/日)÷47便

また、経費について、R1年度は運行経費約4,200万円(運賃収入、県補助除く)を投入しており、市民一人当たりの負担額は864円です。負担は年々増加傾向で、今後人口が減っていく中、さらに負担は増加していくと予想されます。

市長は先の施政方針演説で「コミュニティバスについては、利用者拡大に努める」とおっしゃって下さいました。市民は、市長がコミュニティバスについて、今後どのようにしていくつもりなのかとても注目しています。そこで問います。

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現状の、バス停を回る所謂、路線バス方式(これはデマンド型のコミタク君を含みます)は、利便性改善の要素が「バス停の配置」や「ダイヤの微調整」などしかなく、抜本的改善に繋がるものがありません。このままでは住民のニーズに応えることは難しく、利用者の増加を果たせず、収支は悪化する一方です。また「菊川市地域公共交通網形成計画」で定めた2025年達成目標値「利用しやすい交通手段が確保されたまちだと思う市民の割合59.0%」、「コミュニティバス1日当たりの利用者数145人」が達成できないと考えられます。市長はこの現状をどう分析しますか。

答弁者

コミュニティバスの1日の利用者は2025年度に145人という目標に対し、2015年度の122.2人から2019年度には133.2人と9%の増加をしている。継続して利用者数の増加に努めていきたい。

利用しやすい交通手段が確保されたまちの割合については路線バスや電車等を含めた評価である。評価が伸び悩む要因としては都市部にくらべ電車の本数が少ないJR菊川駅からは路線バスは1路線で便も少ない、コミュニティバスは一日の本数が少ないなど、自家用車が移動手段の主流である菊川市民にとっては公共交通機関を使用した場合、待ち時間が多いなど不便に感じていると思われる。高齢化が進む中でさらに交通手段の確保、利便性は求められる課題であり、地域公共交通会議において、各事業者とともに、地域公共交通の改善に努めていく

渥美よしき渥美よしき

具体的な改善方法は

答弁者

全戸配布の冊子を作成、今年度ポケット時刻表を作成、病院などで配布していく、乗ったことがない人に対し出前行政などで新規利用拡大を図る、自治会等からのルート変更の要望に対し適正に地域公共交通会議等で判断決定して更なる利便性向上に努める

渥美よしき渥美よしき

今後のコミュニティバスの方針として「①現状維持」「②利便性向上を図り収支改善を目指す」「③利便性を犠牲にしてコストカットする」の3つが考えられますが、市長の考えとして一番近いものはどれに当たりますか。またその理由は何ですか。

答弁者

利用者数は増加傾向にあるが、利用者の利便性向上と、収支改善は不可欠であると考えている。そのためにも、情報発信や情報収集に取り組み、新規利用者の拡大を図るとともに利用しやすい運行となるよう、改善に努めてまいります。

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【コミタクくん(デマンド試験運行)の評価と今後の運用について】

Q10“家まで来てくれない”予約定路型のコミタクくん導入により、利用者数が減少しました。R2年度4月〜9月の利用者数について、奈良野・布引原コースで553人(月平均92人)、三沢・河東コースで90人(月平均15人)も減ったと推定されます。また、この推定値は新型コロナの影響が除外されています。

この結果は、定時定路運行から、デマンド運行(予約定路運行)に切り替えたことによる利便性低下、具体的には電話予約しなければいけない手間が増えたことによって、利用者が減ったと分析できます。この試験運行は、財政状況など様々な事情に鑑み、熟慮した上での取り組みだと理解しますが、利用者である市民の立場からすると、コミタクくん導入は単なる改悪であり、利用者減少は当然の結果だと言えます。

そこで問います。コミタクくん導入による利便性低下、そして、その結果としての利用者数の減少は「菊川市地域公共交通網形成計画」の目標に逆行する様な結果であると考えられますが、市長はどの様に評価致しますか。またその理由は何ですか。

答弁者

デマンド運行は、利用者数が非常に少なく、定時定路運行の見直しが必要となった路線および便について利便性の低下をある程度想定した上で、市民の足を確保するために試行的に実施しているものである。しかし、新型コロナウイルス感染症の影響もあるとはいえ、見込み以上に利用者数は減少しており、利用者の意向を把握する必要があると判断し、現在アンケート調査を実施している。試行一年目でコロナウイルスの影響もあり、現段階では評価はできませんが、デマンド運行となったことにより、利用しなくなった理由や課題を把握し、試行中の改善、試行後の取り組みにつなげることが重要であると考える。

渥美よしき渥美よしき

掛川では“家まで迎えに来てくれる”“目的地まで送ってくれる”デマンド型乗合タクシーが一部地域で導入されています。利用者数は増加傾向にあり、本年10月にはさらに新しい地域での導入が開始されます。また、長野県飯綱町では安価なデマンド交通システムを導入し、利便性の向上とコスト削減を同時に達成しました。このようにデマンド交通は、利用者にとって電話予約の手間がかかるものの、運用の仕方によっては「目的地までの到着が早い」「バス停まで行って待たなくていい」「空白地域がない」などメリットが多いため、利用者の維持・増加を十分見込めます。また、初期コスト、予約システム維持コストが必要ですが、それらは限定的であり、利用者の増加が見込めると考えると長期的に考えれば財政的にも良いと考えられます。また、現行のコミュニティバスは利用料が100円ですが、市内アンケートの結果によると「運行経費を運賃でまかなえる様に値上げすべきだ」と答えた方が52.3%もいます。8割以上もの方が運賃200円への増額を許容し、約4割の方が300円への増額を許容するとの回答もあります。運賃を値上げすることで、収支を改善する余地があります。以上をふまえると“家まで来てくれる”“目的地まで送ってくれる”デマンド型交通の導入は現実的かつ効果的な手段であると考えられます。

そこで問います。菊川でも以上の様な、持続可能で便利なデマンド型交通を導入していくべきと考えます。そのために、先ずはコミタクくんを“家まで迎えに来てくれる”“目的地まで送ってくれる”ものに改良し、データを収集していくことを前向きに検討していく事が必要と考えますが、どの様に考えますか。また、改良を加える場合、デマンド試験運行の実施期間は来年度で終了する予定ですので、来度中に改良するか、試験運行の実施期間を延長し改良するか、どちらかだと思いますが、その様なスケジュール感も踏まえてご回答いただきたいです。

また「第2次菊川市総合計画 第4次実行計画」の重点事業である「コミュニティバス推進事業」について、事業の概要に「“家まで迎えに来てくれる”デマンド型交通の導入を検討し調査する」と、今年度中に明記することを提案しますが、どの様に考えますか。

答弁者

自宅から目的地まで運行することは、タクシーと同様の運行方法となり、タクシー事業者の経営を圧迫することにもつながるため、地域公共交通会議において協議した結果、デマンド運行方式の4つの分類の中から、バス停からバス停までを運行する自由経路ミーティングポイント型を選択した。今後も利便性向上、収支改善に関して、地域公共交通会議においてそれぞれの立場の方々からご意見をいただきその結果をもとに実行計画へ反映していく。

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反映の具体的なスケジュールは

答弁者

デマンド試験運行は運行期間が3年間である。これはデマンド運行へ切り替えたことによる利用状況の変化、利用者および対象地域の方の意見などを多く情報収集をして、試験後の運行について検討していく必要があると判断し、地域公共交通会議で承認され3年間とした。

現在、デマンド試験運行の地域でアンケートも実施している。これらの意見等を参考にし、今後地域公共交通会議にて、今後令和3年度の運行も考慮し、令和4年度中に、令和5年度以降の運行についても協議していく予定である。

渥美よしき渥美よしき

ドアツードアのデマンドバスというのは、単なる交通手段ではなく、特に高齢者の方の憩いの場にもなり得る。地域公共交通会議にて、令和4年度中に令和5年度以降の運行を協議するとあったが、ぜひその中で、色々な障壁はあると思うが、ドアツードアだけではなく、色々な運行方法を考えていただいて、現状維持ではなく、また利便性を犠牲にするのではなく、あくまで工夫をして利便性の向上を実現していただきたいと強くお願い申し上げます。その中で、データが必要となってくると思います。アンケートや、現在のコミュニティバスの乗り降りデータ、これは、利用者の皆さんが、どこからどこへ行きたいのか把握するための非常に貴重なデータとなると思いますので、そういったデータを含めあくまで利便性の向上を実現していただきたいと思いますが、それについていかがですか。

答弁者

色々なご意見ありがとうございました。いただいた意見の中でお答えをさせていただきましたが、これまでのコミュニティバスの運行について、コースの改善など図ってきました。こういった意見については交通会議において、各事業者さん、交通安全を担う警察署の職員の皆様からご意見をいただき、より良い運行と利便性の向上に努めていく。アンケートなどについて詳細について会議でも使っているが、さらに、今後デマンドのアンケートやデータを含め、日々コミュニティバスの利便性向上に努めていく