1. 公共交通政策について:
– 渥美議員は、住民・事業者・行政の三方良しの公共交通実現に向け、市の現状を質問。
– 市は、コミュニティバスの利用者数増加や路線の再編、デマンド運行の導入などの取り組みを説明。
2. 市民ニーズと計画策定:
– 渥美議員は市民意識調査では、交通の便の悪さが住みにくい理由の上位である事を指摘。
– 市は、高齢者の移動手段確保が重要なニーズと認識。次期計画策定時に詳細な調査を予定を答弁。
3. デマンド交通の改善:
– 渥美議員は、スマホ予約導入やフルデマンド化など、さらなる改善を提案。
– 市は、デマンド交通の利点と短所を考慮し、地域公共交通会議で協議する方針を答弁。
4. 福祉と公共交通の連携:
– 渥美議員は、公共交通利用による健康増進プロモーションを提案。
– 市は、地区センターへの停留所増設など、健康増進と連携した取り組みを検討と答弁。
5. 子どもの交通手段:
– 渥美議員は教育支援センターへの交通手段や部活動の地域移行に関する公共交通の活用を提案。
– 市は、現段階での具体的な計画への記載は難しいが、通学利用路線の維持継続を優先を答弁。
6. 新しい公共交通計画:
– 渥美議員は、強い意思を持った新しい公共交通計画の策定を要望。
– 市長は、利用者目線を重視し、高齢者の買い物や通院など、ニーズに応じた継続的で安定的な公共交通の実現を目指す方針を表明。
質問と答弁

質問事項1、住民・事業者・行政の三方良し公共交通の実現を。菊川市地域公共交通網形成計画は、菊川市として公共交通の今後の方向性を見出し、新たな公共交通政策を図るための計画 です。現計画は、 2019 年度に策定され、 2025 年度に満了します。そして、次期計画である地域公共交通計画は 2024 年度と 2025 年度の2年間で策定が進められます。また、 2024 年度と 2025 年度は、菊川市の最上位計画である第3次菊川市総合計画の策定期間でもあります。つまり、本年度と来年度は公共交通計画と総合計画が同時に改正される期間であり、菊川市の地域公共交通の再構築について検討し、新しい地域公共交通をデザインすることができる非常に重要な期間です。また、国の動きとしても、地域公共交通の活性化及び再生 に関する法律──以下、地域交通法といいます、これが令和2年 11 月、令和5年 10 月に改正され、現行の地域公共交通計画が作成された 2019 年度の時点から大きく環境が変わりました。今回の質問では、これまでの菊川の政策を分析した上で、「住民・事業者・行政の三法良し公共交通の実現をすべき」という立場で質問をいたします。




















1、現行の地域公共交通網形成計画には、事業として菊川市コミュニティバスの再編が定められています。これに対応する事務事業にはコミュニティバス推進事業があります。成果指標に基づく評価については、コミ ュニティバス1日当たりの利用者数は令和7年度の目標値 145 人に対し、令和4年度実績値は 124 人、利用しやすい交通手段が確保された町だと思う市民の割合は、令和7年度の目標値が 59.0 %に対し、令和4年度実績は 43.1 %でした。以上を踏まえ、コミュニティバス推進事業についての現状と課題を伺います。










1問目の住民・事業者・行政の三方良し交通の実現をのご質問にお答えします。1つ目のコミュニティバス推進 事業の現状と課題についてですが、利用しやすい公共交通の形成のため、市コミュニティバスでは、市民からの要望に応じて市内商業施設への乗入れを追加するなど、路線の再編やダイヤ改正、フリー乗降区間の拡大を行ったほか、デマンド運行についても令和2年度から開始したところであります。令和5年度の実績を申し上げますと、コミュニティバスの1日当たりの利用者数は 128.9 人と前年度比 4.5 人の増となりました。また、利用しやすい公共交通区間が確保された町だと思う市民の割合は 41.8 %と前年単位 1.3 ポイントの減となっておりま す。コミュニティバスの利用者数は、コロナの影響を受けた令和2年度から回復傾向にあります。定時定路線のコミュニティバスからデマンド運行に置き換えた通称「コミタクくん」については、令和5年度から本格運用に移行しており、延べ利用者数は令和2年度 248 人、3年度 281 人、4年度 468 人、5年度 388 人となっており、特定の利用者が多く、新たな利用者が広がっていかない状況があります。このため、潜在利用者が見込まれる施設へ時刻表を配架するとともに、高齢者などと関わりの深い民生委員の皆さんにも利用方法の周知にご協力 いただくことや、出前行政講座のコミュニティバスの乗り方教室を実施し、新たな利用者の確保に努めてまいります。




















2、現行の地域公共交通網形成計画には事業として路線バス及び自主運行バスの維持の事業が定められています。これに対応する事務事業は、バス路線維持対策事業があります。バス路線維持対策事業の現状と課題を伺います。










2つ目のバス路線の維持対策事業の現状と課題についてですが、株式会社しずてつジャストラインの運行による菊川浜岡線、牧之原市及び島田市と3市共同運行による自主運行バス萩間線は、通勤・通学など市民生活に重要な役割を持っております。燃料費や人件費などの運行経費の増加に伴い、経営欠損額の支援額も増加しておりますが、運行事業者と連携を図り、引き続き路線の維持継続に努めてまいります。




















3 、現行の地域公共交通網形成計画には、事業としてほかにも交通結節点の機能強化、運行情報提供の充実、高齢者外出支援制度の導入、商業施設などの連携サービスの導入、公共交通利用促進活動の実施が示されています。これらの事業についての取組を伺います。










3つ目の交通結節点の機能強 化等の事業の取組についてですが、コミュニティセンターへの停留所の増設や待合場所の確保、菊川警察署の協力の下、運転免許自主返納者に対しての優遇措置の周知、出前行政講座コミュニティバスの乗り方教室として、マイ時刻表の作成や乗車体験会、買い物ツアーなどを開催いたしました。また、コミュニティバス時刻表などの情報をオープンデータに提供したことから、駅すぱあとやNAVITIME、Googleマップで経路検索が可能となっております。次期計画においても、各公共交通機関が提供するサービスの特徴を生かし、適切な役割分担 の下、緊密に連携しながら利便性の向上を図ってまいります。




















4、現行の地域公共交通網形成計画には、公共交通の現状に関する整理として障害者や要介護者など公共交通機関を利用することが困難な方に対して運行する福祉有償運送が記載されています。近況では、菊川市社会福祉協議会の福祉有償運送が高齢化による利用者の増加と燃料費の高騰により資 金難で苦境に立たされており、募金活動を始めました。以上を踏まえ、菊川市の福祉輸送についての現状と課題、また、今後の方針を伺います。










4つ目の菊川市の福祉輸送についての現状と課題、今後の方針についてですが、菊川市では、現在、菊川市社会福祉協議会、草笛の会、和松会が福祉有償運送を実施しております。3つの事業所での延べ利用回数の総数は、令和3年度 8,135 回、令和4年度 7,561 回、令和5年度 7,326 回と減少しております。課題としては、福祉有償運送の利用希望を受けても運転者不足により十分に対応できていないことなどが挙げられます。このため、福祉有償運送運転者・セダン等運転 者講習会の受講者募集といった運転者不足の解消に向けた取組に協力するなど安定的な事業実施につながるよう、引き続き事業者支援を行ってまいります。




















5、令和6年2月に公開された第3次菊川市総合計画策定支援業務市民意識調査には、 18歳以上の市民や市内の中学生、高校生、企業を対象者にしたアンケートで合計 1,857 件の回答を得たものです。このアンケートで、菊川市に住みにくい理由として最も多かった意見は「交通の便がよくない」の63.8 %であり、平成 26 年に行われた前回の調査と比較して 6.1 %上昇しています。2番目に多かった意 見は「買い物が不便」の 52.2 %であり、前回と比較して1.7 %上昇しています。また、どちらも前回の順位と変わっておりません。さらに、記述での回答にも公共交通に対するたくさんの意見が寄せられています。以上を踏まえ、公共交通政策の観点から市民意識調査をどのように分析し、次期総合計画や次期地域公共交通計画にどのように反映させていくか、方針があれば伺います。










5つ目の市民意識調査をどのように分析し、次期総合計画や次期地域公共交通計画にどのように反映させていくかについてですが、第3次菊川市総合計画策定事業業務における市民意識調査では、「交通・買い物の不便さ」が住みにくい理由の上位に挙がっておりましたが、一方で、住みやすい理由の中では「買い物の便利さ」が4番目、「交通の便がよい」が5番目と高い位置にありました。また、本調査の 自由記述には、高齢者の移動手段の確保に関するご意見が多いということも認識しております。なお、国が示す公共交通計画策定の手引きでは、本市のように自動車の依存度が高いエリアにおいては無作為抽出のアンケートでは普段公共交通を利用しない方への調査票が届く可能性も高く、正確な意見把握が難しいと指摘されております。このため、毎年実施しております市民アンケートなどのご意見等も整理した上で、現在の公共交通利用者などへの調査を行い、より的確なニーズを把握につなげていきたいと考えております。




















6、令和2年度と令和5年度の改正を経て、地域交通法には、従来の公共交通サービスに加え、地域の多様な輸送資源(自家用有償旅客運送・福祉輸送・スクールバ ス等)も計画に位置づけることが示されております。また、地域の関係者相互間の連携に関する事項も地域公共交通計画への記載について努める事項として新たに追加されました。事業面では、自治体と交通事業者が一定の区間・期間について交通サービスの水準、費用負担等の協定を締結して行うエリア一括協定運行事業の創設や、AIオンデマンド、キャッシュレス決済、EVバスの導入等の交通DX・GXを推進する事業の創設なども行われました。以上を踏まえ、次期公共交通計画について、現時点での策定方針を伺います。




















7、静岡県富士市では 。AIフルデマンドバス「のるーとふじ」が運行されています。これは、時刻表がなく、AIが予約状況に応じて運行ルートを考えながら走る予約制の乗り合いバスです。予約はスマホか電話で行います。予約のある停車場のみ運行するので定時定路線バスより出発地から目的地までの移動が早くなります。また、通常のオンデマンド交通とは違い時刻表がないため、より柔軟な利用が可能となります。また、岡山県久米南町では、貨客混載によるAIフルデマンド交通「カッピーのりあい号」を運営しています。これは、AIフルデマンド交通の車両がフードデリ バリーや買い物代行などサービスも同時に行う取組です。以上の事例も踏まえ、菊川市のフルデマンドや貨客混載公共交通についての実現可能性を伺います。また、次期計画に向けて、まずは事例を研究することやサービスを提供する事業者に話を聞くことが重要と考えますが、それについての方針も伺います。




















8、愛知県豊明市では、AIフルデマンドの乗り合いタクシー「チョイソコ」を運行しています。「チョイソコ」の大きな特徴として、高齢者の外出促進による健康増進を主要な目的としている点があります。野菜や弁当販売、スマホ教室、歴史講座 、健康麻雀など様々なイベントを「チョイソコ通信」という案内を定期配布し、外出機会の創出に取り組んでいます。これは、公共交通の自家用車より手間がかかるという点を逆手に取り、健康増進と利用者増加を図る特筆すべき事例です。以上の事例も踏まえ、高齢者の外出促進による健康増進を前面に押し出した公共交通について実現可能性を伺います。また、前問と同様、次期計画に向けてこの事例も研究することや、サービスを提供する事業者に話を聞くことが重要と考えますが、それについての方針も伺います。










6つ目の次期公共交通計画 に関する現時点での策定方針についてですが、計画策定においては、菊川市公共交通網形成計画を継承する中で、地域公共交通活性化再生法で定められた法定記載事項を満たすとともに、今後、公共交通策に国の財政支援が受けられるよう、関係機関と連携を図ってまいります。また、菊川市総合計画、都市計画マスタープラン及び立地適正化計画などと整合を図るとともに、公共交通を維持継続することで、暮らしの質を保ち、地域を支える指針となるよう策定いたします。7つ目と8つ目、他市の事例につきましては関連がありますので併せてお答えいたし ます。AIフルデマンド、貨客混載や高齢者の外出促進の公共交通実現の可能性についてですが、今後、既存の公共交通機関の維持が困難な場合や既存の公共交通機関だけではカバーしきれない移動ニーズも想定されます。自家用有償旅客運送制度、貨客運送効率化事業、公共交通のDX化の推進、一般ドライバーが有償で顧客を送迎するライドシェアもその受皿として地域旅客運送サービスの維持や利便性の向上につながるものと考えております。なお、ご質問にある貨物と旅客の運送・運行を一緒に行う貨客混載については、荷物の積み下ろしに伴うバス停 での人員確保や、過密ダイヤに組み込む積み下ろし時間の確保など難しい部分もございますが、実施の可能性について関係者と協議をしています。次期計画に向けて事例研究やサービス提供者に話を聞くことの方針についてですが、議員よりご紹介いただきました事例の中には、職員が視察を行った自治体もございます。運行事業者や担当職員の方とも意見交換する中で事業紹介のパンフレットやホームページの内容だけでは分からない点も見えてきており、次期計画に向けても他市町の事例研究や運行事業者から聞き取りなど、公共交通の現場の状況や利用者など の声を大切にしながら策定を進めてまいります。




















9、菊川市の教育支援センターは 、不登校児童生徒に対して家庭以外に過ごせる時間と場所を保障するための教室です。場所は中央公民館にあり、平日の9時から 14 時に開設されます。児童生徒が教室まで行くための交通手段が課題となっています。現行の公共交通政策では、教育支援センターと連携する方策があるか伺います。また、次期計画には教育支援センターへ通う児童生徒など、子ども達の公共交通の利用についても十分に考慮してほしいと考えますが、方針を変えます。










9つ目の教育支援センターと連携する方策があるか、子ども達の公共交通の利用に関する次期計画の方針についてですが、居住する地域によっては、現行のバスやコミュニティバスを活用して教育支援センターを利用することも可能です。路線バスやコミュニティバスを子ども達が通学に利用することもありますので、次期計画において、引き続き維持継続を図ることとしてまいります。




















1番 渥美です。それでは、質問事項1について再質問させていただきます。5番目の質問についての 再質問でございます。市民意識調査の数値や自由記述の結果から、高齢者の通院や買い物などの移動手段の確保についてが最も高い住民ニーズの一つではないかと私は感じたところです。他答弁にもありましたが、生活しやすいと回答している方も多いということで、地域交通といってもいろんな電車も含まれるし、いろいろあると思うのでそこは分析がしっかり必要かなと思うんですが、ただ、私自身、議員として活動する中でたくさん意見を頂いている分野でもありますので、やっぱりこれは最も高い住民ニーズの一つと言えるんじゃないかなと私は思うんですけど も、その点について市の分析、市の捉え方、どうなっているのかをまず伺えればと思います。










総務部長です。市民意識調査の自由記述の欄に高齢者の日常生活における移動手段の確保に関する意見が多く寄せられているというのは承知しております。コミュニティバスなどの停留所における乗降数を見てみますと、令和5年度に 1,000 人以上の乗降があった停留所は全部で 13 か所ございます。そのうちの7か所が病院や商業施設ということでございます。市民意識 調査の結果とか、実際の乗降の状況等から見まして、コミュニティバスのその利用目的として買い物や通院は需要が高いものとして認識をしております。高齢者であるとか買い物であるとか通院というキーワードは、移動手段の在り方を考える上で重要なポイントになってくるんじゃないかなと思っております。なお、今年度、地域公共交通の計画策定の一環としまして利用者ニーズ調査、そういったものを行いますので、それらを通じまして、より実態に即した分析ができるものではないかというふうに考えております。以上です。




















1番 渥美です。今のご答弁についてなんですが、会議のメンバーについてご説明いただきましたが、例えば、この考え方によっては今後の質問にも関連してくるんです けど、福祉の関係者ですとか教育の関係者、そういった方にも入っていただくといった考え方もあると思うんですけども、そういった点を踏まえて現状の体制でいくのか、それとももうちょっと検討していくのかという部分がもしあれば伺えればと思います。










地域支援課長でございます。先ほども私申し上げましたが、この公共交通会議の委員につきましては、菊川市公共交通会議設置要項で各選出区分を定めて委員を依頼しておりますので、この設置要項に基づい て委員を選出することになると思います。以上です。




















1番 渥美です。ぜひ要項もあるとは思うんですけども、いろいろな観点から柔軟に考えていっていただければと思います。次なんですが、6番目の質問についての再質問で今の質問にも関連するんですけど、次期公共交通計画の策定方針についてなんですけども、今度は財源についてもうちょっと答弁にもありましたが、お聞きできればと思うんですが、やっぱり計画については財源が伴って初めて市民サ ービスの実現が可能となっていくと思うんですけども、この次期公共交通計画の財源の確保の方針、ご答弁にもありましたが、より詳しく現時点の方針があれば伺えればと思います。










地域支援課長でございます。地域公共交通計画を策定しまして推進事業を位置づけていくわけですが、この財源につきましては、今、国は地域公共交通計画と乗り合いバス等の補助制度、そうしたものの連動化を行っております。今後、国から事業支援を受けられるように地域の公共 交通の位置づけですとか補助事業の活用の必要性、こういったものを国が示す起債例に合致する内容を次期計画に盛り込むような内容で国の支援を受けてまいりたいと考えております。以上です。




















1番 渥美です。また6番目の質問の再質問なんですが、次期計画の方針ということで、これは4番目の質問にも関連してくる部分なんですが、福祉有償運送について現状でニーズに対応仕切れていない部分もあるといったご答弁もありました。こ の中で福祉運送というのも公共交通の中に含まれるといった考え方もあると思うんですけども、次期公共交通計画においてこの福祉運送ですとか福祉有償運送というのをどういうふうに対応していくのか、そういった方針があれば伺えればと思います。










地域支援課長でございます。市長の答弁にもございましたように、次期公共交通計画は公共交通を維持継続することで暮らしの質を保ち、地域を支える指針となるように策定をしてまいります、現在も公共交通が利 用するのが難しい方の移動手段として福祉有償運送が実施されておりますが、次期計画においてもこうした方たちの移動手段の維持継続が図れるように努めてまいりたいと考えております。以上です。




















1番 渥美です。次に、7番目の質問についての再質問をさせていただきます。7番目では、他市のデマンド交通についての事例を紹介をさせていただきました。菊川でも現在のデマンド交通の「コミタクくん」が運行をしているんですけれども、このデマンド交通というのは定時定路線バスに比べて改善の余地があると思うんですけれども、例えばスマホの予約の導入ですとか、あとはフルデマンド化ですとか、あとドア・ツー・ドア化ですとか、あとはエリアを拡大したり停留所を追加したり、あとは土日の運行ですとか、あとは市長の答弁にもありました貨客混載ですとか、いろんな伸び代がある、まだまだ利便性の向上ですとか利用率の向上の余地がまだまだあると思っています。なので、ぜひ次期公共交通計画の策定の一番大きなテーマは、私はこのデマンド交通をどう改善していくか、この点じゃないかなと私は思っ ているんですけども、ぜひ次期公共交通計画ではさらに進化したデマンド交通「コミタクくん」というのを実現してほしいと思うんですけれども、デマンド交通に対する市の方針があれば伺います。










地域支援課長でございます。デマンド運行につきましては、現在2路線で運行をしているところでございます。このデマンド運行を導入した経緯につきましては、平成 29 年度の利用者数を基に1便当たりの利用者数が1人以下の便を基準にコース全体の利用者数も考 慮しながら、これまで様々な調整や改善を行って、今のデマンド交通「コミタクくん」が実現をしているところであります。デマンド交通には利点がある一方で予約の煩わしさですとか、乗り合いへの抵抗感、また利用者1人当たりの輸送コストが高くなる、そういった短所も含んでいることも事実であります。デマンド型交通の導入においては、デマンド交通に何を求めるかということを明確に位置づけた上で確保すべきサービスの水準を整理して、その上で地域公共交通会議において協議をいただきたい、そのように考えております。以上です。




















1番 渥美です。過去の質問でもご答弁いただいて、デマンド交通でコストが定時定路線のコミュニティバスより大体 20 分の1ぐらいということで、やっぱり利用者が少なくなっていくとそういったデマンド交通ということで財源の観点から必要な措置だったと思いまして、それが実現しているので一歩際で前進したと思うんですけれども、一方でやはり利用者の目線から見ると、どうしても「コミタクくん」はまだまだ改善の余地はあるけど、まだまだそこができていないといった視点があります ので、ぜひ利用者目線で「コミタクくん」 の改善というのを考えていただきたいと思っております。次に、8番目の再質問させていただきます。8番目では地域交通と福祉の連携といった事例を紹介させていただきました。例えば菊川市でも地域交通と福祉政策というのを連携させて、例えばコミュニティバス「コミタクくん」に乗って健康になろうといったプロモーションというのを行っていけば利用者増加ですとか、健康増進につながる可能性は私は全然あると思っております。免許返納したらバスに乗ろうといったことではなくて、例えば運動のためにまだ免 許返納していませんけど、バス停まで歩いたりしますので、ちょっと出かけるきっかけといった意味で乗ろうといったキャンペーンもできるんじゃないかなと思っています。ある人は車に乗れなくなる頃には体が弱ってしまって、バスにも乗れなくなってしまうんです、だからトレーニングのためにまだ車乗れるけど積極的にバスに乗っていきましょうという人もいるぐらいです。なので、このような考え方も次期公共交通計画には取り入れていくことは非常にプラスだと思いますので、ぜひ考えてほしいんですけど、市のこういった方針を迎えればと思います。










地域支援課長でございます。市民にとって身近な健康活動の拠点としては地区センターが挙げられると思います。コミュニティバスの停留所については病院ですとか商業施設、そういったものを主な目的地として設定をしておりますが、地区センターへの停留所の増設も行ってきたところであります。地区センターで実証されております地域の健康教室などへの参加する際の移動手段としてコミュニティバスの利活用を周知することでバスの利用者の増加ですとか健康増進 の効果も期待できると考えております。とにかく幅広い利用目的に対して使いやすい交通サービスが安定的・継続的に提供できる、それを目指して計画策定を進めてまいりたいと考えております。




















1番 渥美です。次に9番目の質問の再質問なんですけれども、9番目では菊川市の教育支援センターの交通手段の課題に言及させていただいたんですけども、やはりこういった課題を解決するポテンシャルというのが公共交通にはあるんじゃないかなと思っ ていまして、また、今後部活動の地域移といった部分もありますので、そういった部分でも公共交通というのが1個、交通手段の可能性ということもあると思いますので、以上のような観点で運転免許を持たない児童生徒、子ども達の交通手段としての地域交通というのも次期公共交通計画の中でしっかりと議論、検討をいただきたいと思うんですけども、そういったところも検討いただけるのかというのを伺えればと思います。










地域支援課長でございます。今、議 員から部活動の地域移行ということを質問いただきまして、この部活動の地域移行については教育委員会で協議を進めているところでありますが、各部活の受入先ですとか活動場所、そういった細かいところが決まってくるのはもう少し先になるものと認識をしております。現段階でそうした部活動の地域移行、そういったものを含めた児童生徒の移動手段の確保について計画に具体的に記載するということは難しいのかなと考えておりますので、市長答弁にもございましたように、まずは児童生徒が通学に利用している路線の維持継続を図ること、これを第一に考えて まいりたいと思います。以上です。




















1番 渥美です。少なくとも教育支援センターについては課題がやっぱりありますので計画の中でそこもしっかりと組み込んでいっていただきたいと思います。最後の質問になりますけども、公共交通は住民と事業者と行政、密接に関わっておりますので、今回のテーマでもある市民と事業者と行政が三方よしの公共交通というのは言うのは本当に簡単なんですけれども、これ実際に行っていくのは非常に難しい、簡単ではないと私も思っております 。ただ、やっぱり住民ニーズが非常に高い分野ですので、今回策定される公共交通計画と総合計画、その中でしっかりと新しい公共交通というのをしっかりと示していただきたいと思うんですが、そのためにはやっぱり菊川市の強い意思というのが必要不可欠だと思っております。最後に、その新しい公共交通計画、新しい公共交通そういったものを実現する意思について最後ご答弁いただければと思います。










総務部長です。総務部長です。今後策定を進めてまいります 地域公共交通計画というものは地域にとって望ましい地域旅客運送サービスの姿というものを明らかにするマスタープランだと思っております。地域の社会であるとか経済であるとか交通の面を支えるという、そういう基盤にもなるものだなと思っております。既存の公共交通サービスに加えまして福祉輸送やスクールバス、それから物流サービスなどの地域の多様な輸送資源、そういったものを活用することで幅広い利用者にとって利用しやすい交通サービスになり、それが安定的、それから継続的に提供できることを目指して策定作業に進んでまいりたいというふう に思っております。以上です。










幾つか議員からお話しいただいた利用者目線、これがやっぱり一番大事なのかなというふうに思っています。それから、総務部長が先ほど答弁させてもらった高齢者、そして買い物、通院、こういったキーワードがこれから本当に少子高齢化していく中では大事な部分かなというふうに思います。そういった方々が使いやすいようにするということがやっぱり大きな必要性であるのかなというふうに思います。やはり公共交通としては、そういったことが使 命だという、それを継続的に安定的に行うということが非常に大事になるのかなというふうに思いますのでそこをしっかりやっていきたいと。先ほど 1,000 人以上というところが 13 か所ということだったんですけど、実は 3,000 人以上というところが5か所あるんです。そういったところはやはり駅であったりとか病院であったりとか、やっぱり大きな商業施設であったりとか、そういうところがそういう状況なのもしっかりと分析して、あともう一点、今、議員から話しいただいた新たな使い道というか、トレーニングとかそういったいいようなことが あって、私よく自分が掛川まで歩いて行って電車で乗って帰ってくるという、こういった普段違う道を歩くとか、そういったことはすごくやはり 新鮮ですから、そういった利用の仕方がいいのかどうかというのもありながら、健康を保つ意味では自分が歩いて行ったところから逆に乗って帰ってくるとか、そういった利用も一つの案かなというふうにちょっと思ったものですから、いろんな使い道がありますということもまたPRしていくことも大事かなというふうに、とにかく乗ってもらうきっかけづくりも大事かなと思っていますので、それもやっていきたいと思い ます。