※議事録を参考に作成

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質問事項2、明石市と比較して考える菊川の子育て・移住定住政策について質問します。 子育て・移住定住政策について、括目すべき自治体があります。兵庫県明石市です。 明石市は、2011年に泉新市長が就任し、以来、子どもを核としたまちづくりを掲げ、実際に取り組んできました。 その結果、6年連続の定住人口の増加、交流人口の増加、出生数の増加、税収の増加、地域経済の向上等、5つのV字回復を達成し、今も人口が増え続けています。 明石市の人口増加割合は2017年度時点で、関西1位、全国6位となりました。特筆すべきは、20代、30代と、4歳までの子育て世帯人口が増え続け、2017年度時点で全転入者の85%を占めたということです。 子どもを核としたまちづくりの政策効果がはっきりと現れています。税収は5年間で個人市民税9億円、固定資産税10億円、都市計画税2億円と、合わせて21億円増加しました。増加した財源が、さらなる子ども施策などの実施に繋がっています。 今回は、明石市の子育て・移住定住政策から菊川も学ぶべきことがあるのではないかという視点から、明石市と比較して考える菊川は、子育て・移住定住政策というテーマで、以下、質問いたします。

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1、子育て投書箱を設置した結果、どのくらい意見が寄せられたか、また、寄せられた意見はどういったものだったか伺います。

長谷川市長長谷川市長

1つ目の子育て投書箱を設置した結果、どのくらい意見が寄せられたか、また寄せられた意見はどういうものだったかについてですが、渥美議員からご提案いただいた子育てに関する投書箱は、本年6月にけやき内のこども未来部受付前に設置しました。 11月末現在までに投稿いただいた意見は3件で、ホームヘルプサービスと児童館の運営についてのご意見を頂きました。頂いたご意見については、投稿された人に直接ご説明させていただくとともに、今後の業務に活かすよう取り組んでおります。

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2、長谷川市長が、令和3年度施政方針に掲げられた魅力の発信と移住定住の推進について、これまでの取組の振り返りと、来年度以降への方針を伺います。

長谷川市長長谷川市長

2問目の明石市と比較して考える菊川の子育て・移住定住政策についてのご質問にお答えします。  2つ目の魅力の発信と移住定住の促進のこれまでの取り組みと来年度以降への方針についてですが、魅力の発信については、広報菊川やホームページ、市公式SNSなどを通じて、市政情報やまちの話題など新鮮なニュースを日々お届けするよう努めております。特にSNSによる発信については、複数のチャンネルを活用して、市のPRに努めてまいりました。令和4年度以降においても、菊川市の魅力、活力を市内外に積極的に発信してまいります。 移住定住の促進については、新型コロナウイルス感染症の影響により移住相談や暮らし案内は思うように行うことができませんでしたが、市民の皆さまに対しては、庁舎東館を核とした賑わいづくりの事業を進め、きくる広場などでイベントを開催し、多くの人に楽しんでいただきました。また、各イベントでは、市内の団体や高校生など、多くの人に関わっていただきました。 このような賑わいづくりの取り組みやキャリア教育を通じて、本市への愛着が深まり将来のUターンにつながることを期待しており、今後も継続してまいります。 令和4年度以降の取り組みについては、予算編成方針において、地方への関心の高まりを捉えた移住定住施策について取組を強めるよう指示をしております。 移住相談に関しましては、本年度リニューアルする移住定住の小冊子と特集ホームページを活用し、静岡県と連携しながら引き続き取り組んでまいります。 

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3、明石市では、子育て支援の5つの無料化策として、①子ども医療費の完全無料化(高校3年生まで)、②第2子以降の保育料完全無料化(3から5歳は第1子から副食費完全無料)、③0歳児の見回り訪問、おむつ定期便、④中学生の給食費無料化、⑤公共施設の入場無料化を実施しています。 菊川でも、以上のような充実した子育て支援に少しずつでも近づけていくべきと考えますが、今後の方針を伺います。 また、物は言いようで、菊川で既に取り組んでいるすばらしい子育て支援も「○○の○つの無料化」などキャッチ―な言葉でアピールすべきと考えますが、その方針も伺います。 

長谷川市長長谷川市長

3つ目の菊川市でも明石市のように充実した子育て支援策に近づけていくべきと考える。今後の方針は、菊川で既に取り組んでいる子育て支援をキャッチ―な言葉でアピールすべきと考えるがどうかについてですが、本市でも、こども医療費については、入院時の医療費と食事に係る自己負担額の無料化、保育所等については、第3子以降の国基準では無償化の対象とならない人の保育料と副食費の無償化を市独自の子育て支援策として実施しております。今後も菊川市に合った子育て支援の充実に努めてまいります。 子育て支援に係る情報発信についても、若手職員の柔軟な発想を取り入れるなど、効果的なフレーズを考えていきたいと思います。 

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4、保育士の確保について、明石市では新規就労保育士に対し、7年間で最大160万円の支援金を支給し、毎月家賃を最大5万7,000円補助し、保育士への給与改善を実施した私立認可保育施設に対し1万円の助成をし、保育士のお子さんの保育所入所を優先的に行っています。 保育士の処遇改善については、令和4年度当初予算編成に対する提言書の中でも提言させていただいております。加えて、保育の質向上、リフレッシュ一時預かり事業の推進に必要不可欠である保育士確保のため、菊川でも以上のような保育士確保策に少しずつでも近づけていくべきと考えますが、今後の方針を伺います。 また、こちらも、物は言いようで、菊川で既に取り組んでいる施策もさらにキャッチーにアピールすべきと思いますが、その方針を伺います。 

長谷川市長長谷川市長

4つ目の菊川市でも明石市のような保育士確保策に近づけていくべきと考える、今後の方針は、菊川で既に取り組んでいる施策もキャッチーにアピールすべきと考えるがどうかについてですが、本市では、保育士等就業奨励金制度を本年4月から新たな制度としてスタートさせ、保育士の確保に取り組んでいるところです。 保育士確保や処遇改善については、今後も国・県の支援策や先進自治体の事例を参考に、保育士確保につながる効果的な取り組みを研究してまいります。情報発信についても、心に届くような表現方法を研究してまいります。 

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5、菊川の移住・定住専用サイトについて、明石市の専用ページ、子育てするならやっぱり明石のように、子育てを全面的にアピールすることも、他自治体との差別化につながると考えますが、その方針を伺います。 また、菊川の強みである交通アクセスのよさ、日照時間の長さ、地価の安さについても直感的によく分かる形で、図や数字を用いてプロモーションしていくべきと考えますが、方針を伺います。

長谷川市長長谷川市長

5つ目の移住定住専用サイトに関する子育てのアピールと、菊川の強みが直感的にわかるプロモーションの方針についてですが、本年度行う移住定住の小冊子のリニューアルに合わせ、特集ホームページも内容を更新いたします。 子育て世代がメインターゲットになると考えておりますので、本市が子育てしやすいまちとして誇れるよいところを十分にアピールできるものにしたいと考えています。 また、本市の強みについてもしっかりと伝わる分かりよい表現方法を工夫するなど、菊川市の魅力を感じ取れるホームページを作成してまいりたいと考えております。

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質問事項2の1に関する再質問をします。 子育て投書箱を設置してくださったとSNSで紹介したところ、反響がとてもよかったです。 分かりやすい形で声を聴く姿勢を示してくださったことが、市民の皆さんの胸に響いたのではないかと思います。 反応の中で、今の時代、スマートフォンなどでも意見を伝えられたほうがよいという意見が複数寄せられました。 私が、市民の方からSNSでご意見を伺って、それを紙にコピーしてから、こども政策課に代理でお持ちしたこともありました。 ぜひ、スマートフォン等でも簡単に意見が伝えられるような仕組みをつくっていただいて、分かりやすく市民の皆さんに示していただきたいと思いますが、その方針を伺います。

担当職員担当職員

こども政策課長でございます。 投書箱の設置につきましては、分かりやすい場所に設置をしておりますので、また、気楽にご利用していただければと思います。 ご意見を頂く窓口につきましては、様々な手法でできればいいと思っております。 これまでも、市のホームページなどでは、投稿フォームを設置しまして、パソコンやスマートフォンなどから、市民の皆さまに子育てに関するご意見を頂いている仕組みをつくっております。 また、子育て応援きくすくサイトでも、直接、担当課へお問い合わせできるお問合せフォームを設置しておりますが、より市民の方のご意見を頂くために、簡単で分かりやすいものを、また、構築してまいりたいと思っております。

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ぜひ分かりやすく設置していただきたいと思います。 次に、質問事項2の3について質問します。 子育て支援については、ぜひ支援レベルの高い自治体と比較しながら底上げしていってほしいと思います。 まだまだ、菊川もしっかり取り組んでいますが、まだまだ足りないと思っております。 まずは、こども医療費完全無料化から、ぜひ実現していただきたいと思います。 現在は、菊川は自己負担500円ですが、これを無料にすることで、菊川は子どもや子育て世帯を大切にするまちなんだということを分かりやすくアピールすることができ、結果として、子育て世代の移住促進につながるのではないかと思います。 もし分かればでよいのですが、こどもの医療費完全無料化を実現するために大体どのぐらい予算が必要なのか、またその実現性を伺います。

担当職員担当職員

こども医療費につきましては、県の制度に加えて、各市で独自の取組によって助成をしているということになります。 県の制度につきましては、入院については1日500円、それから食事について1食460円ですので3食として1,380円、それについては自己負担ということになってございます。それから通院については、1回500円の月4回までと、これは自己負担をということで県の制度ではなっているところでございます。 また、各市でこういった考え方に違いがありますけれども、菊川市では医療機関への適正受診の観点から、通院については一定の負担をお願いをしておりますけれども、一方、入院については1日500円、それから食事についても無料という手厚い制度と思っております。 こういったところで取り組んでおりますので、ご理解いただければと思っております。 完全無料化ということでございますけれども、実現するための予算につきましては、おおむねですけれども、毎年4,000万円以上の財源が必要になると考えてございます。 以上です。

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適正受診という言葉ありましたが、確かに非常に重要なことなんですけども、やはり子どもが多少悪かったりすると、病院に行かせてあげたいというのが親心だと思います。 ぜひ、これに限らず、やはり菊川市全体、私たちが菊川の全ての子ども達のお父さんやお母さんになったつもりで、ぜひ子育て支援について進めていっていただきたいと思います。 次に、質問事項2の4について質問します。現在、保育現場はコロナ対応にも追われ、人手不足が続いております。 保育士等の処遇改善は、短期的には待機児童の解消、人手不足の解消、一時保育の拡充につながり、中長期的には保育の質の上昇、幼児教育の拡充につながります。 また、その結果、子育て世代の移住促進につながるのではないかと思います。 ぜひ、保育士等就業奨励金制度の拡充、その他保育士等の処遇改善策の拡充を一歩ずつ前進させていただき、同時にしっかりとアピールしていただき、優秀な保育士等を確保していただきたいと思いますが、その方針を伺います。

担当職員担当職員

こども未来部長です。 保育士の処遇改善、それから確保につきましては、議会からもご提言を頂いておりまして、国のほうでも処遇改善策が経済対策に盛り込まれるなど、重要な取組だと考えているところでございます。 保育士等就業奨励金制度につきましては、県の補助事業を活用しまして、今年度から実施をした事業でございます。 補正予算でも増額をしていただくということで、かなり活用を頂いていると思っております。 市でも、保育資格の独自の取組ということで、大学訪問を行ったりですとか、その際に求人を届けたり、保育士登録制度、補助制度を伝える、そういったところでも取り組んでいるところでございます。 また、保育士、保育定員の見直し、それから傷病保育の事業所、こういったところと併せまして、菊川市に合った効果的な取組を研究してまいりたいと思ってございます。 また、菊川市の特色としまして、高校生が地域課題について考えるセミナーですとか、中学生が地域の職業について考える「ふるさと未来塾」、こういった事業もございますので、ぜひこういう若い人を育てていく、そういった地域で働いていただくようにすることも大切だと考えてございます。 こういった事業を通して、ぜひ保育士確保、それから菊川市のアピールをしていければと考えてございます。

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高校生など若い方へのアプローチというのは遠回りに見えて、実はやはり確実で、一番近道なんじゃないかと思いますので、ぜひそういった方向もよろしくお願いいたします。 次に、質問事項2の5に関して質問します。 子育て支援策とシティプロモーションは、密接に関わっていると思います。 どのように菊川をプロモーションしていくかも見据えて、子育て政策の設計をお願いしたいです。 また、同時に、既に実施されている子育て政策をどんどんアピールしていっていただきたいです。 例えば、菊川では放課後児童クラブが全小学校にありますが、ホームページなどの情報をもっと拡充すれば、子育て世代へのいいアピールになると思います。 以上に関する方針を伺います。

担当職員担当職員

こども政策課長でございます。 今、渥美議員が言われたように、菊川市では、放課後児童クラブが全小学校区ごとにあり、また、設置場所につきましては、空き教室もしくはその敷地内、近隣のところに設置してございますので、児童が歩いて移動できる等利点がございます。 このようなよい点を含めまして、これから放課後児童クラブを利用されるような方にも分かりやすく、放課後児童クラブの紹介ができるように、関係部署と連携を取って、情報提供に努めてまいりたいと思っております。

渥美よしき渥美よしき

ぜひ、市内の市民の方だけではなくて、これから移住するような市外の方、そういった方を見据えながら取り組んでいっていただきたいと思います。 子育て・移住定住政策について、最後に一言。 明石市の泉市長は、子どもへの投資は必ず回収できると言います。 明石市の事例をしっかりと分析をしていただき、子育てするなら菊川というブランドをつくり上げていっていただきたいです。 また、投資云々ということ以前に、菊川は子ども達の未来を支える菊川であってほしいと思い、質問させていただきました。 今後も、菊川の子ども達をよろしくお願いいたします。