質問の目的・目標・手段

質問の目的

菊川の教育DXを前進させ、校務負担減と個別最適化された授業を実現する

質問の目標

答弁の中で、校務のICT化を進める具体的な方針を明らかにする。

手段

①校務と授業のICT化の現状を確認する。
②校務と授業のICT化の課題を明らかにする。
③前回の質問を踏まえ、生成AIの活用の現状を確認する。

質問通告のAI要約

AIかんたん要約

2023年10月に、愛知県の春日井市立高森台中学校を見学しました。この学校は1999年から、授業や先生たちの仕事をデジタル化している進んだ学校です。先生たちの仕事を便利にすることで、デジタル化が自然に進むという考え方です。特に便利な機能として、「チャットシステム」と「ファイルの同時編集機能」があります。
このことから、私は「まず先生たちの仕事をデジタル化するべき」「チャットシステムとファイルの同時編集機能を使うべき」という立場で質問します。

  1. 菊川市で先生たちの仕事にチャットシステムやファイルの同時編集機能がどう使われているか教えてください。

  2. 菊川市で授業にチャットシステムやファイルの同時編集機能がどう使われているか教えてください。

  3. 中央教育審議会の提言に基づいて、菊川市で先生たちの仕事のデジタル化がどのくらい進んでいるか、現状と今後の方針を教えてください。

  4. 生成AI(人工知能)を先生たちの仕事にどう使っているか、菊川市の現状と今後の方針を教えてください。また、授業で生成AIをどう使うか、利用ルールについての方針があれば教えてください。

これまでの経緯など

2020年6月10日一般質問「小中学校のiPad利用」

【令和5年6月】一般質問「ChatGPTの活用について」

引用:https://www.digital.go.jp/resources/govdashboard/school-affairs-dx

質問通告書の全文

質問事項3 : 教育DXの推進と生成AIの活用 【質問要旨】令和5年10月、教育福祉委員会の一員として、愛知県の春日井市立高森台中学校に視察に伺いました。高森台中学校は1999年から、教育のデジタル化に取り組む、ICT教育の先進校です。高森台中学校で、最初に着手したことは、校務のデジタル化です。先生たちに「これは便利だ」という感覚があれば、ICTの活用は自然とすすんでいくという考え方です。また、校務でのICT活用について、有効な機能は「チャットシステム」と「ファイルの同時編集機能」であるという説明を受けました。また、この機能は、授業で活用できる機能と一致しているとのことです。以上の観点から「まずは校務のICT化を進めるべき」「校務および授業でのICT推進はチャットシステムとファイルの同時編集機能に焦点を当てるべき」という立場で質問いたします。

1.校務でのチャットシステムとファイルの同時編集機能の活用について、現在利用されている校務支援システムの利用実態を踏まえ、菊川市の現状を伺います。

2.授業でのチャットシステムとファイルの同時編集機能の活用について、菊川市の現状を伺います。

3.令和5年8月に、中央教育審議会で取りまとめられた「教師を取り巻く環境整備について緊急的に取り組むべき施策(提言)」で、汎用クラウドツールを活用した教職員間での情報交換の励行や会議資料のペーパーレス化、民間企業向けクラウドツールの転用による校務処理の負担軽減、スケジュール管理のオンライン化や学校と保護者間の連絡手段の原則デジタル化などが提言されました。これを受け、校務デジタル化の自己点検チェックリストが作成されました。菊川市での自己点検の結果では「教員と保護者間の連絡」の完全デジタル化率について、「欠席・遅刻・早退連絡」は83%、「お便り配布」は0%、「調査・アンケート実施」は33%となっています。「学校内の連絡」の完全デジタル化率については、「校内での資料共有」67%、「校内での情報共有」100%、「調査・アンケート実施」50%となっています。「教員と児童生徒間の連絡等」の完全デジタル化率については、「各種連絡の廃止」17%、「調査・アンケートの実施」17%となっています。「その他」の完全デジタル化率については、「FAXの原則廃止」と「押印・署名の原則廃止」は共に0%であり、半分以上デジタル化率についても共に0%です。以上を踏まえ、菊川市の校務のデジタル化の現状と今後の推進方針を伺います。

4.令和5年6月の一般質問で、生成AIの活用について質問をし、教育長から「文部科学省が公表するガイドラインに沿って、活用方針を研究する」という答弁がありました。その後、公表された、初等中等教育段階における生成AIに関する暫定的なガイドラインでは、生成AIの校務での活用として「教師自身が新たな技術に慣れ親しみ、利便性や懸念点、賢い付き合い方を知っておくことが、近い将来に教育活動で適切に対応する素地を作ることにもつながる」ことが示されました。生成AIの校務での活用について、菊川市の現状と今後の方針を伺います。また、授業等での生成AIの活用や、利用ルールなどについての方針があれば伺います。