1番 渥美嘉樹でございます。今回は3つの一般質問をさせていただきます。1つ目の質問は、政策評価と事務事業評価という題目ですが、これは行政をどう評価するかという非常に重要かつ本質的なテーマです。質問を前に市民の皆さん、市長、副市長、行政職員の皆さんと共有したいことがございます。それは今回の質問は、行政はちゃんと仕事をしていないので行政評価システムを強化しなければいけないといった文脈の質問では決してないということです。今回の質問は、民主主義の実践のために必要不可欠な要素である行政評価について、市民・行政一丸となって真剣に考え、よりよい行政評価の実現を目指していきましょうという文脈の質問でございます。以上を踏まえ、質問と答弁を聞いていただければと思います。それでは、質問に移ります。質問事項1、行政評価と事務事業評価。行政は最大のサービス業、これは長谷川市長の言葉です。私は一議員として、また一市民として、菊川市のトップである長谷川市長がこのようにおっしゃることがとても頼もしく、うれしく思います。今回の質問では、行政が最大のサービス業であるために必要不可欠である行政評価及び事務事業評価について、市民にもっと分かりやすく発信すべき、適切な指標への見直しをすべき、速やかに事務事業評価を公表すべき、外部の評価組織の構築をすべきという立場で以下、質問をいたします。
1、政策評価・施策評価・事務事業評価、それぞれの目的を伺います。
最初に、1問目の政策評価と事務事業評価のご質問にお答えします。1つ目の政策評価・施策評価・事務事業評価、それぞれの目的についてですが、行政評価は、第2次菊川市総合計画の5つの基本目標に向かって実施する事業を評価・管理・改善し、市民満足度を向上させることで、将来像「みどり ときめき たしかな未来 菊川市」を実現することを目的の一つに行っています。そのため事務事業評価は、総合計画の実行計画にひもづく事務事業を評価し、施策評価及び政策評価は、総合計画の基本構想に定めた施策・政策をそれぞれ評価しております。政策と施策、施策と事務事業は、目的と手段の関係にあり、それぞれ下位の評価が上位の評価に貢献することで、菊川市の将来像の実現につなげています。
2、行政経営システムは、どのソフトウエアを利用しているか伺います。
2つ目の行政経営システムのソフトウエアについてですが、株式会社TKCのTASKクラウド行政評価システムを利用しておりますが、各評価シートの様式をはじめ、指標や目標設定、事業費設定などの評価に用いる仕様まで本市独自で構築したものとなっております。
3、政策評価・施策評価について、議会と住民への具体的な周知方法を伺います。また、それぞれがアップロードされているホームページへのアクセス数を伺います。また、政策評価・施策評価は市民にとって読みやすいものとなっているか、市長の見解を伺います。
3つ目の政策評価・施策評価の周知方法とホームページのアクセス数、読みやすさについてですが、政策評価と施策評価は毎年度、菊川市総合計画審議会でご審議いただいた後、各評価シートを市ホームページに掲載し、周知・公表しております。ホームページの当該ページのアクセス数は、令和2年度が99アクセス、令和3年度が107アクセス、令和4年度が124アクセスとなります。また、市民の方に評価内容を読みやすくするため、評価シートの見方を併せて掲載しておりますが、審議会において評価内容が複雑過ぎるとの指摘を受け、昨年度から政策評価及び施策評価の概要版を作成し、市民の方により分かりやすくなるよう工夫・改善を図りました。
4、政策評価の指標については、分かりやすい指標を使って行政実態を広く開示し、次期の政策決定と予算配分に反映させていくことが重要と考えます。菊川市の政策評価指標については、全88指標のうち39指標が市民アンケートの結果によるものです。市民アンケートの結果は確かに重要ですが、短期的には具体性に乏しく、また統計的な標準誤差などを考えると、政策評価の指標として必ずしも妥当とは言えないと考えます。今後、適切なアウトプット指標、アウトカム指標に変更していく必要があると考えますが、以上を踏まえて政策評価の指標の妥当性について、市長の見解を伺います。
4つ目の政策評価の指標の妥当性についてですが、政策は総合計画における基本目標の基本的な方向性を示すものです。そのため政策評価では、基本目標に向けた市民満足度を図る指標として、市民アンケート調査の結果を設定しております。また、市民アンケート結果だけでなく、市民の方が受ける成果や効果を示すアウトカム指標も併せて設定することで、総合的に評価を行っております。
5、施策評価の指標は、どのような基準や考え方で設定されているか伺います。
5つ目の施策評価の指標の設定基準や考え方についてですが、施策評価だけでなく、全ての指標の設定基準として、各政策・施策・事務事業の目的を明確に表現できる指標であること、市が直接的に関与、実施することにより測定可能な指標であること、長期的に使える指標であること、データの収集や蓄積が容易な指標であることを踏まえて指標を設定しております。その上で施策は、ひもづく政策の実現に向けた活動を行うものであるため、行政活動の結果を表す活動指標・アウトプット指標を設定しております。
6、政策評価及び施策評価の指標の変更について、今後どのようなタイミングと方法での指標変更の可能性が考えられるか伺います。
6つ目の政策評価及び施策評価の指標変更の可能性についてですが、政策評価及び施策評価の指標は、第2次菊川市総合計画を策定した際に選定したものであり、各指標の現状値と目標値を設定しております。同じ指標で継続的に管理することで総合計画の達成状況を図っていますので、指標を変更することにより計画の進捗管理に影響を与える可能性があることから、現在の指標を変更することは考えておりません。
7、兵庫県西宮市や北海道登別市では、菊川市での政策評価と施策評価のハイブリッドのような形式で、具体的な指標を絞って政策・施策の評価を公表しています。こちらの形式のほうが市民にとって分かりやすいですし、行政の進むべき方向性がはっきりとします。菊川市でも第3次総合計画に向けて、このような指標設定をぜひ検討してほしいと考えますが、市長の見解を伺います。
7つ目の政策評価と施策評価のハイブリッド形式の指標設定についてですが、1つ目のご質問でお答えしたとおり、政策と施策、施策と事務事業は、目的と手段・行政活動の関係にあります。したがって、目的を達成するためにどれだけの行政活動をしたかの結果を表す活動指標・アウトプット指標を施策評価と事務事業評価では設定しております。事務事業、施策の指標が達成できれば政策評価につながり、総合計画の5つの基本目標に向かって行政サービスの向上が図られる指標設定をしております。西宮市をはじめ、他団体の指標設定の方法については、団体ごとの総合計画の体系や構造の考え方により異なります。今後、次期総合計画策定に向けて、より効果的な指標設定を研究してまいります。
8、事務事業評価について、議会や市民への公表がいつ行われるか伺います。
9、事務事業評価の対象事業の数と選定基準を伺います。
8つ目の事務事業評価の公表時期と、9つ目の事務事業評価の対象事業の数と選定基準については、併せてお答えさせていただきます。事務事業評価は現在公表しておりませんが、令和4年度評価分で552事業と対象事業数が多いことを踏まえ、市民の皆さまに分かりやすい周知方法を本年度中に検討し、周知・公表してまいります。対象事業の選定基準については、一般会計の予算事業は全て評価対象としております。
10、事務事業評価の指標の選定方法と選定責任者を伺います。
10個目の事務事業評価の指標の選定方法と選定責任者についてですが、事務事業評価の指標は、新規事業については毎年、実行計画を作成する際に設定しています。5つ目のご質問でお答えした指標設定の考え方をもとに、担当課の事業推進によって効果を測ることができる活動指標・アウトプット指標を選定しております。選定責任者は、事務事業評価を担当する所管の所属長となります。
11、兵庫県西宮市では、事務事業評価の指標として、一部の事業ですが、活動実績を示す指標と事業の成果や効果を示す指標の2つの指標を設定し、事業の成果や効果を示す指標については目標の設定もしております。菊川市の事務事業評価についても、このような指標を取り入れるべきと考えますが、方針を伺います。
11個目の事務事業評価における活動実績を示す指標と事業の成果や効果を示す指標の設定についてですが、事務事業評価は具体的な事業の評価であり、予算とリンクしたものであります。そのため事務事業評価では、予算を執行して実施した行政活動実績を示す指標・アウトプット指標と、設定可能な事業については、事業実施までの過程で人件費や経費などのコスト削減につながる効率を図る指標を設定しております。事業の成果や効果を示す指標・アウトカム指標については、事務事業の上位の施策・政策にどれだけ貢献し、成果につながったかの視点から政策評価で設定しております。
12、西宮市では、事務事業評価の今後の改善策という項目について、今年度中に対応するもの、令和5年度以降で対応を予定するものに分けて記載をしています。また、事務事業の対象と成果、対象をどのような状態にしたいかの項目が設けられ、具体的に定義されています。これらの記載は議会にとっても市民にとっても分かりやすく、またスピード感のある改善や事務事業評価の具体化につながると思いますが、菊川市での記載方針を伺います。
12個目の事務事業評価の記載方針についてですが、本市の事務事業評価では事業の目的を定めることで、対象事業をどのような状態にしたいかを記載しております。また、事業の改善については、事業のコスト分析や事業成果、課題の振り返りを踏まえ、課題に対する改善案や今後の方向性を記載するとともに、評価実施年度の下期の事業内容の変更見込みを記載し、事業の改善につなげております。
13、西宮市では、事務事業評価結果に係る当初予算措置状況が公開されています。これにより予算の増減の根拠が、議会や市民にとってとても分かりやすいものとなります。このような資料の公開について方針を伺います。
13個目の事務事業評価結果に基づく当初予算措置状況資料の公開についてですが、本市においては西宮市が作成している当初予算措置状況資料は公開しておりませんが、実行計画の各課ヒアリングの中で前年度の行政評価を踏まえた事業の進捗状況の確認や、私と副市長とのヒアリングにより次年度事業の方向性などを確認し、その結果を踏まえて次年度当初予算の編成に当たっています。行政評価の結果に基づく予算編成の結果としては、予算説明資料として歳出予算事業概要書を作成し、市ホームページで公開しております。
14、生産性向上のためには、事務事業評価と人事評価を間連させることが重要と考えますが、事業評価と人事評価の関連性を伺います。
14個目の事務事業評価と人事評価の関連性についてですが、本市の行政評価制度は、総合計画の5つの基本目標に向けた市民サービスの向上のほかに、コスト分析や課題に対する改善といった評価作業を通して、評価者である係長職以上の職員のコスト意識や政策立案能力の向上も目的としております。職員がコスト意識や政策立案能力を高めることで、人事評価制度の能力・態度評価における企画・構想の項目の評価につなげています。
15、国の行政事業レビューシートでは、支出先上位10者リストを公表しています。菊川市でも事務事業ごとに上位の支出先を公表することで、議会にとっても市民にとっても透明性のある事務事業運営が可能となると考えますが、導入の方針を伺います。
15個目の事務事業ごとの上位支出先の公表についてですが、国が支出先上位10者リストを公表している主な目的は、国の全ての事業約5,000事業において予算の執行状況などを「見える化」するために、工事や委託などで複数の契約が特定企業に集中していないかを公表するものであります。本市では平成23年度からは、建設工事、業務委託、物品役務に係る全ての入札結果を市ホームページで公表し、透明性のある事業運営が図られているため、事務事業ごとに上位の支出先を公表することは考えておりません。
16、政策評価や事務事業評価など行政評価については、客観的な評価のために、あくまで評価の設計と責任の主体は行政外部にあるべきと考えます。具体的には、第三者機関を含む首長直属の組織の構築や審議会の設置が必要と考えます。客観的な行政評価について、市長の現状の認識と今後の方針を伺います。
16個目の客観的な行政評価についての現状認識と今後の方針についてですが、行政評価は総合計画の進捗管理を図ることを目的の一つとしているため、毎年、副市長を委員長に部長級職員で組織する菊川市総合計画庁内策定委員会と、菊川市総合計画条例に基づき設置する菊川市総合計画審議会で評価内容を審議していただいております。菊川市総合計画審議会は、公共的団体が推薦する者や学識経験がある者など、外部委員15人以内をもって組織しており、客観的な行政評価ができるものと考えています。今後も引き続き、これらの組織を活用し、効果的な行政評価に取り組んでまいります。渥美議員から、国や他市の行政評価の様々な取組についてご紹介いただきましたが、行政評価の考え方は各市によって異なっております。本市においては、令和2年度から行政評価システムを導入し、3年が経過したところです。事務事業評価については、総事業費のコスト分析を反映した評価を開始して2年になります。本市の行政評価システムは運用を開始したばかりですので、今後、取組を進める中で課題を整理し、必要に応じて見直ししてまいります。
1番 渥美です。まず、質問事項1について再質問をさせていただきます。まずは確認なんですけれども、3番目の質問で審議会から、なかなか見にくいからもっと見やすくしたほうがいいんじゃないかという声があって、その改善をしたといったご答弁があったんですけれども、その審議会から具体的にどのような改善をされたかというのを伺えればと思います。
企画政策課長でございます。審議会で指摘を受けたことは政策評価・施策評価、どちらも評価シートをそのまま載せていたものですから、非常にボリュームもあり見にくいというようなご指摘もありました。そのような中で政策指標のうち、前年度と比較して上昇及び下降している主な指標について、基本目標別にまとめてA3判1枚の用紙に概要版としてまとめるなど、そういった工夫をして、その概要版を市のホームページに貼るなど工夫のほうをしてまいりました。以上です。
1番 渥美です。同じところなんですけれども、政策評価・施策評価、その両方については考え方として、行政の自己点検ツールではなくて、あくまで市民へのコミットメントであり、市民と行政をつなぐ最大のコミュニケーションツールであると私は考えております。そのような視点に立つと、やはり市民にとって分かりやすい内容、そしてレイアウトとすることが前提で、さらにSNSや広報きくがわなどにも掲載し、積極的に発信をしていくべきと考えております。その考えについて方針を伺います。
企画政策課長でございます。先ほどご答弁申し上げましたとおり、また市長からの答弁にもありましたとおり、政策と施策の評価結果につきましては概要版を作成し、公表するなどの改善も行っているところです。SNSや広報紙による情報発信につきましては、どんな情報発信の仕方が市民の方に分かりやすい内容になるのか、発信内容のほうを研究しまして、引き続き工夫・改善のほうを図ってまいります。-62-以上です。
1番 渥美です。ぜひSNSも活用して積極的に広報していただきたいです。といいますのは、やはりもちろんホームページには載っているんですけれども、SNSに掲載することで、これまで見なかった人が見ることによって「もうちょっとこうしたほうが見やすいんじゃないか」といった意見も集まりやすくなると思いますし、やはりより広く周知するという意識があると「やっぱりもうちょっと分かりやすくしなきゃいけないんじゃないか」といった意識もより高くなっていくと思いますので、ぜひ最大のコミュニケーションツールといった意識でできる限り発信をしていっていただきたい、そのように思っております。次の再質問なんですが、こちらは7番目の質問、指標を再検討してほしい、そのような質問でご答弁を頂きました。政策評価と施策評価の指標については、事務事業評価と役割を明確にして、先ほども言いましたが、市民へのコミットメントであるといった役割をやはり明確にし、強化していくべきだと私は考えております。具体的には、もちろん外部の意見を取り入れるということが前提なんですが、第3次総合計画に向けて、先ほど審議会からのご意見「やはり見にくいよ」といった意見があったんですが、それは私は最大の原因はやはり指標が多過ぎるんだと思います。もちろん、政策・施策・事務事業評価をしっかりつなげて考えていくというやり方もあるんですが、市民への分かりやすさ、これをやっぱり重視していくのであれば、指標の数を選択と集中で絞って、また内容についても市民にとっては「これだったら本当にこの政策は改善されているんだね」ということがダイレクトに分かるような指標ですとかを選択していただいて絞った上で再検討していく、こういった考え方がどうしても必要になってくると思います。この指標の再検討について方針を伺えればと思います。
企画財政部長でございます。特に政策と施策につきましては、そこのところが二層になっております。議員、他市の事例をもってハイブリッド型というようなことでご紹介がありました。そういったことも含めまして、先ほど市長のほうから答弁がありました次期総合計画に向けての検討とさせていただきたいと思います。以上です。
1番 渥美です。その政策・施策・事務事業、これをロジックでつなげていくという考え方も重要なんですが、さらにやはり重要なことは市民へのコミットメント、市民がこれを見て、市がこれをやりたいんだというのを理解し、この指標をもってこれが実行されているということを市民が本当に理解できるような、そういったものが本来の政策評価であると思いますので、ぜひ第3次──指標もころころ変えるわけにはいかないので、今回が非常に大きな機会だと思いますので、ぜひじっくりと政策評価の考え方を再検討していただきたいと思います。次の再質問に移ります。こちらは事務事業評価、8番から15番についての再質問になるんですが、この事務事業評価、先ほど公表については……。8番目の質問のご答弁では、公表を検討されているということだったんですが、公表する事業は全事業を公表するのか、そこら辺を伺えればと思います。
企画政策課長です。事務事業評価の公表につきましては、市長答弁のとおり、令和4年度評価分で対象事業数が552事業と事業数が多いことを踏まえ、市民の皆さまに分かりやすい周知方法を検討していくというふうに考えております。先ほど政策・施策の評価シートにつきましては、そのまま貼り付けたところ数が多いということで、またその評価シートが見にくいというようなご指摘も審議会からありましたので、この552事業全てのシートをそのまま貼り付けるのがいいのか、もう少し集約したものとして貼り付けるのがいいのか。552事業全てを貼り付けるにしても、そこら辺をもうちょっと、そのままシートを貼り付けるのではなくて1事業ずつ概要版を作るのがいいのか、もう少し事業を絞って公表するのがいいのか、そういったところも含めて今後ちょっと検討して、また公表のほうをしていきたいと考えております。以上です。
1番 渥美です。これは本当に重要なことですので、市長、副市長、担当職員の皆さん、ぜひしっかり考えていただきたいんですが、政策評価・施策評価、これを併せて政策評価と事務事業評価というのは、先ほど目的も伺ったんですが、もちろんつながってはいるんですが、私は必ずしも一緒ではないと思っています。-64-政策評価はやはりコミットメント、分かりやすさ重視だと思うんですが、事務事業評価に分かりやすさを求めてしまうとなかなか全部というわけにはいかないと思うんですが、事務事業評価はもちろん公表したところで多くの市民の方が見るとは限らないとは思います。ただ、事務事業評価というのは、市民へのコミットメントというよりは透明性といいますか、一応全部公開していますよという前提が重要だと思っています。もしかしたら、市民の方はほとんど見ないかもしれないです。ただ、全部公表しているということに私は意味があると思います。ですので、そこの政策評価・施策評価というものと事務事業評価というものの性質の違いですとか、目的の違いというのをやはりそこも再検討していただいて、事務事業評価は全部公表したほうが私はいいと思いますが、どうするのかというのをしっかりと、そこは必ずしも一緒じゃないよというのはしっかり考えていただきたいと思います。次の再質問に移ります。次、16番目の質問です。こちらは政策評価や事務事業、こういった行政評価について客観性が必要ではないか、そういったような質問だったんですが。政策評価・施策評価・事務事業評価、この3つの行政評価は答弁にもあったと思うんですが、改めて整理する意味で聞きたいんですけれども、この3つの行政評価において、客観的な意見を取り入れる具体的なプロセスというのはどういったものなのか、こちらを伺えればと思います。
企画政策課長です。政策評価・施策評価・事務事業評価、3つの行政評価について客観的な意見を取り入れる具体的なプロセスということですが、行政評価を審議する組織としましては、市長答弁のとおり、外部委員で組織する菊川市総合計画審議会を設置しております。その審議会では、評価内容だけではなく、計画策定時には各指標の設定についても審議をしております。ですので、その審議会の中で各評価の指標について、客観的な意見を取り入れているということになります。以上です。
1番 渥美です。今の件についての再質問です。この客観的な意見を取り入れていくということなんですが、具体的に例えば事務事業レベルの指標についてもその審議会の中で審議をしているのか、確認で伺います。
企画政策課長でございます。事務事業評価の指標につきましては、令和2年度に行政評価システムを導入した際に改めて全ての事務事業に指標のほうを設定しています。指標設定に当たりましては、5つ目のご質問でお答えしました指標設定の考え方をもとに、行政評価アドバイザーが当時いらっしゃいましたけれども、大学の先生に相談しながら各所属において設定をいたしました。確かに指標設定のときには審議会にその事務事業の指標をお諮りするということはしておりませんが、事業評価の結果については審議会のほうでお諮りをし、その指標の達成状況などもお諮りしておりますので、そういった意味では審議会のほうでもその指標について審議をしていただいているというふうに理解しております。以上です。
1番 渥美でございます。同じ件についての再質問なんですが、この政策評価・施策評価・事務事業評価の3つの行政評価、この内容の指標というのはやはり客観性、今も客観的に審議会で審議されているということなんですが、さらにやっぱり強化をしていく、さらに公開していくといった必要性があると考えております。なぜならば、やはり自分で自分を評価するというのは非常に難しいことで、そこに客観性をどんどん取り入れていく、そういったことがやはり必要だと思います。政策評価・施策評価、そして実行計画の中にも指標が設定されていますが、その指標が本当に適切なのか。というのは、やはり私は議論の余地もあるし、改善の余地は全然あると思います。ただ、やっぱり自分で自分の評価はもちろん厳しく皆さん評価されていると思うんですが、自分で自分の評価の指標ですとか目標を決めるというのは非常に難しいことですし、やはりそこには専門的な方ですとか客観的な意見を取り入れて、もしかしたら非常に厳しい指標の設定とか目標があるかもしれないんですが、やはりそういったことが重要だと思って今回質問をさせていただいています。かつ、やはりそういう指標をちゃんと設定することで市民の方もちゃんとした指標をやっているんだということで、そこはしっかり評価してくれると思いますし、そこでもしかしたらその指標が改善できなくても駄目じゃないかという議論にはならず、どうしようかというようなやはり議論につながっていけると私は思っています。なので、客観性というのを私は重要視していますし、今後強化していっていただきたい、それこそが行政経営の核心部分であると私は思っています。-66-行政経営の内容と指標については、これは繰り返しになるんですが、今、審議会というのがあるんですけれども、やはりさらに専門の外部の委員会ですとか、あるいは以前、行政改革の懇話会などもありましたが、懇話会ですとか外部人材を登用して、この行政評価というのをさらに客観性を高めていって透明性を高めていっていただきたい。これは市長、副市長、あとは担当職員の方のリーダーシップがないとなかなか進まないと思うんですけれども、これはやっぱりリーダーシップを取って検討をしっかり改めて考えていただきたいと思います。その検討方針というのを最後に伺えればと思います。
企画財政部長でございます。特に事務事業評価につきましては、近年始まったばかりなので、内部でということでございます。ただ、500の事業、全部それを本当にその評価指標の適正化、それから議員がご質問いただいた後、全国の中で事務事業評価を個別にやっているというようなところも少し拝見をいたしましたが、やはりうちで550の事業がありますので、その全部をなかなか外部の委員さんに評価してもらうというのも現実的ではないなというようなことが県外の他市の事例を見ても感じておりますので、どういったことが本当に客観的だとなるのかというところもございますし、またその辺のやり方、全く自己満足でいいというふうには思っておりませんので、目標の立て方、そういったことについても改めて考える機会とさせていただきたいと思います。以上です。
1番 渥美です。やり方はいろいろあると思いますので、ぜひ実現可能な形で検討していっていただきたいと思います。