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※動画を元に要約した内容を記述しておりますので、正確な答弁については議会映像配信および議事録をご覧ください。

渥美よしき渥美よしき

令和3年1月24日、投開票の菊川市議会議員選挙にて、私は初当選いたしました。その選挙に当たって、私はただ一点のみ具体的な政策を主張しました。それは新しい公共交通の実現です。  選挙公報、選挙はがき、選挙ビラ、その全てにおいて、新しい公共交通の実現のみを具体的に主張しております。そのような経緯を踏まえ、私は新しい公共交通の実現は菊川市民の決して無視することはできない、具体的な意志であると認識しております。その認識で、これまで次のような議会活動を行ってまいりました。  昨年3月の一般質問では、特に利用者が予想以上に激減してしまったデマンド試験運行中のコミタクくんについて、執行部より「令和4年度中に令和5年度以降の運行について協議していく」との答弁を受け、私は、ドア・ツー・ドア運行も含め、現状維持だけではなく、あくまで工夫をして利便性の向上を実現していただきたいと強くお示しいたしました。  また、昨年9月の一般質問では、改めて菊川に最適化されたコミタクくんの実現を含め、利用者、事業者との話合いを加速させることを強く要求する立場をお示しいたしました。  そして、昨年10月、令和4年度当初予算編成に対する提言書において、菊川市議会として「市民の足となる公共交通(コミュニティバス)においては、事業者及び利用者等の現場からの声を取り入れてさらなる改善を行い、利便性の向上を図ること」と長谷川市長に提言をいたしました。  直近の令和4年度当初予算の審議の中では、執行部より「令和5年度以降のデマンド運行については、令和2年、3年での利用状況を基に、令和4年度中に決定するとして、公共交通会議に承認をいただいており、具体的には、令和4年6月頃に第1回目の公共交通会議を開催し、令和5年度以降の運行について、本格稼働として継続するかどうかを協議し、8月頃には第2回目の公共交通会議を開催し、もう少し具体的にな運行内容というものを協議していく」との答弁をいただきました。 以上を踏まえ、質問をいたします。

渥美よしき渥美よしき

昨年3月の私の一般質問以降、コミュニティバスやコミタクくん等の公共交通について、具体的に改善されたものは何か伺います。

長谷川市長長谷川市長

昨年3月の一般質問以降、コミュニティバスやコミタクくん等、公共交通について、具体的に改善されたものは何かについてですが、まず令和3年度に改善した内容や実施した取組として、1つ目に、自治会からのご要望に基づき、菊川東循環コースにおいて、島の停留所を増設するとともに、丹野・嶺田コースにおいて西ヶ崎公民館と堂山公民館の停留所の間の運行ルートを変更し、一部を区間フリー乗降区間にしました。  2つ目に、買い物の利便性向上を図るため、丹野・嶺田コース、三沢・河東コースにおいて、杏林堂小笠店、田子重小笠店の停留所を増設し、デマンド運行の奈良野・布引原コース、三沢・河東コースの午後の便につきましても、杏林堂小笠店、田子重小笠店の停留所を増設しました。  3つ目に、これまでの時刻表の冊子に加え、持ち運びのしやすいポケット時刻表を作成し、配布しました。  また、コミタクくんの運行につきましては、職員が同乗し、聞き取りを行う乗降調査や利用の仕方が分からないという方が抵抗なく利用できるよう、無料乗車体験会を4回開催し、デマンド運行に関する意見を聞き取りました。  続いて、令和4年度に改善した内容として、1つ目に、沢水加コースにおいて、自治会からの要望により、菊川中央こども園東及び菊川東中学校前の停留所を増設しました。  また、議員や運行委託事業者からご提案のあった、買い物ができる停留所として、杏林堂菊川店の停留所を増設し、利便性向上を図りました。  2つ目に、コミタクくんの無料乗車体験会等でいただいた意見を基に、ひらかわ会館、くすりん、みなみやま会館を停留所として増設し、待合場所の確保や地区センター事務長による代理予約ができるようにしました。  3つ目に、議員からご提案のあった時刻表の冊子へ、マイ時刻表を掲載しました。  コミタクくんの無料乗車体験会につきましては、実施後に利用者数が徐々に増加しており、無料乗車体験会をきっかけに利用するようになったという声も聞いておりますので、本年度も継続して実施してまいります。

渥美よしき渥美よしき

昨年3月の私の一般質問以降、執行部より新しい公共交通の実現の方針がいまだ示されておりません。まずは、令和5年度以降のデマンド運行について、本質的な改善またはそれに代わる何らかの措置をするべきと考えます。  令和5年度以降のデマンド運行について、本質的改善またはそれに代わる何らかの措置をするか、しないか、その方針を伺います

長谷川市長長谷川市長

新しい公共交通の実現の方針は令和5年度以降、デマンド運行について、本質的な改善、またはそれに代わる何らかの措置をするか、しないか、その方針はについてですが、現在は菊川市地域公共交通網形成計画にもとづき、公共交通空白地域の改善を進め、どこでも、誰でも使いやすい公共交通の確立に努めることとし、利用状況や自治会からの要望等に基づき、路線の見直しや停留所の増設等を行っております。  令和5年度以降のデマンド運行につきましては、6月1日に開催された地域公共交通会議で、委員の皆さまから多くのご意見・ご提案をいただきました。  会議においては、可能な限り利便性を向上させ、現状の2コースでデマンド運行を継続していくことをご承認いただきました。 今後は、関係機関や事業者と協議し、運行方法の詳細を決定してまいります

渥美よしき渥美よしき

ミタクくんの運用について、地域公共交通会議で話し合われた内容がありましたら、今後の方針も含めて、可能な範囲内で結構ですので、もう少し具体的な話を伺います。

担当職員担当職員

総務部長でございます。 6月1日の地域公共交通会議におきましては、コミュニティバスの前年度の利用実績等についてご報告をするとともに、次年度以降のデマンド運行、コミタクくんでございますが、その運行方針についてご協議をいただきました。  いただいたご意見のご意見、ご提案の一端を申し上げますと、学識経験者として参加をいただいております豊橋技術科学大学の松尾先生からは、デマンド運行における柔軟な乗降ポイントの設定であるとか、利便性向上に向けたご提案をいただきました。 また、利用者代表の委員さんからは、買い物でコミュニティバスを利用する場合、行きはいいけど帰りが荷物が多くなるものですから、バス停から自宅まで距離があると大変であるとか、帰りだけでも、少しでも自宅の近くまででも行ければ有り難いといったような、利用者目線のご意見をいただいたところでございます。  また、先生からのご提案に対しまして、会議の中、また会議後の意見交換の中でも、国土交通省であるとか、運行事業者の方々からも、実現に向けたアドバイスをいただくなど、私どもにとっては非常に有意義な会議になったというふうに考えております。  今後でございますけれども、道路運送法等の関係法令にも照らし合わせながら、国土交通省静岡運輸支局であるとか、菊川警察署、また運行事業者の方々とも協議を進めまして、次回以降の地域公共交通会議におきまして、次年度以降のデマンド運行を含めたコミュニティバスの運行について、お諮りをしてまいりたいというふうに考えております

渥美よしき渥美よしき

今の答弁にありましたコミタクくんの改善案というものは、新しい公共交通の実現につながり得る、非常に重要な意見ではないかと思います。ぜひ様々な議論、検証を行った上で、あくまで利用者が第一の使いやすい形での改善を強くお願いいたします。  地域公共交通整備計画に明記されているスケジュールによると、2024年度には、2026年度からの新しい計画に向けて、計画、目標値の見直しが行われます。同時に、公共交通に関する市民アンケートやバス利用者、利用実態調査が行われます。そのようなスケジュール感を踏まえると、今年度、2022年度はとても重要な年です。今年度の検討されるコミタクくんの改善というものが、2023年度に実行され、それが2024年度に検証されて、次の計画につながっていく、こういうことだろうと思います。ぜひそのようなスケジュール感、大局観を踏まえて、まずはコミタクくんの改善、これに取り組んでいただきたいと思いますが、方針を伺います。

担当職員担当職員

地域支援課長です。  今年度、デマンド運行が試験運行から、来年度、本格運行ということになりまして、また少し改善をさせながら進めていくんですけども、まずは本格運行に先立って、利用者が利用していただかないとまずいものですから、なるべく利用していただけるように、無料乗車体験会等を行いまして、利用していただく、体験をしていただくということをやっていきたいと思います。  そうした中で、次年度の計画について、利用者からのアンケートとか、そういう実態、そういうのを踏まえて、次期計画についての公共交通の在り方を検討していきたいと思っております。

渥美よしき渥美よしき

本当に今年度どう改善するという方針を示すかが、向こう10年の菊川の公共交通、これに関わってくる非常に重要な年だと思いますので、ぜひよろしくお願いいたします。  最後の質問です。  これは長谷川市長にお答えいただければと思うんですけども、第2期菊川市まち・ひと・しごと創生人口ビジョン&総合戦略に明記されている菊川市の市独自人口推計によると、2020年の65歳以上人口は1万2,821人、全体の27.2%ですが、2045年は1万3,132人、32.3%です。これは2045年までに総人口が6,500人ほど減りますが、65歳以上人口は増えるということです。核家族化も進んでいます。この数字を見ても、公共交通というのは、数十年後にも共通する普遍的な重要な課題であると思います。  以上の人口推計や今回の一般質問を踏まえて、最後に、長谷川市長の菊川の公共交通についてのお考えを伺えればと思います

長谷川市長長谷川市長

ご質問ありがとうございます。  突然ですけど、私、平成3年の頃、今から30年以上前、厚労省と言っているのを厚生省と言われた時代、県の高齢者対策課というところで、高齢者対策というところの県の行政に携わっていました。そのときに高齢化率が15%、そのときは行っていなくて、今後15%に行ってしまうというような話で、大分危機感があったという記憶がございます。  それで、出生率ですね、女性が一生涯に何人生むかというのが、当時1.5という数字を切りそうだということ、この2点が当時の日本全国の課題だと言われていたのが30年ちょっと前の話だったと記憶しております。  それが最近新聞で、両方がばたばたと発表が大きく報道されていたと思うんですね。県の全体の高齢化率が30%を超えましたと、たしか30.2%と、菊川市が27.8かなという数字だったと思います。出生率がもう1.30というちょっとびっくりする数字まできていたというような状況だというふうに思います。  菊川市もそうなんですけれども、菊川市含めて各自治体で子育てや移住、若者支援の施策は結構目立つけれどもということを、最近ちょっと言われる方も実はいらっしゃいます。  さっき議員が言われたように、高齢者の数のほとんど増えているよという、世帯数も菊川が平成20年度に人口が約5万人に近づいた時代があったんですけども、そのときに世帯数が1万六千数百世帯、逆に今、4万7,000人台の人口ですけども、1万8,000世帯以上ということで、人口は2,000人以上減っていて、世帯数は2,000以上増えているというような状況でございます。そういったことを考えると、先ほど私答弁させていただいたんですが、将来的にというものはもう本当近い将来、交通事情や市民ニーズ、人口減少、高齢化ということで大きく変化するということが予想されるから、社会情勢を踏まえるということで、先ほど答弁させていただいたとおり、高齢者にも優しいまち菊川として、それも含めて、この公共交通をしっかりケアしていきたいいうふうに思っております。

渥美よしき渥美よしき

いろいろな方法があると思いますので、ぜひいろいろな方法を踏まえて、検討していただきたいと思います。  私、前職、長野県の御代田町というところ、人口1万6,000人ぐらいのところで車の販売員をしておりました。  そこで、90歳を超える軽トラのお客さんがいらっしゃいまして、毎月のようにエンストしたり、クラッチが駄目になっちゃって、助けにレッカー車で行っていたんですけども、もう危ないから運転はやめて、シニアカーを買ってくれと何度言っても、また乗って助けに行ったわけなんですけども、これは大変な問題だと私思いました。この体験が私の政策のきっかけとなっています。  今、議場にいる我々というのは、まだ運転すること、問題ないと思います。ですので、まだ当事者ではありません。しかし、老後の足というのは、やっぱり絶対必要になりますので、ぜひ想像力、そして市民の声を聞く耳を持って、公共交通というもの、現状維持ではなくて、改善、これを取り組んでいただきたいと思います。