質問事項2、コミュニティバスとコミタクくんの改善についての質問に移ります。 今年の2月の一般質問で、コミュニティバスと予約型交通のコミタクくんについて、ドア・ツー・ドア運行を含め、いろいろな運行方法を考え、利便性向上に努めていくことへの方針を伺いました。その答弁として、地域公共交通会議にて、関係者から意見をいただき、よりよい運行と利便性向上に努めていくとお答えをいただきました。それを踏まえて、以下質問させていただきます。 1、今年8月2日に開催された地域公共交通会議にて、ドア・ツー・ドア運行やその他運行方法等について、どのような議論がされたか伺います。 2、今年2月から3月に行われたデマンド運行に関するアンケート結果をどのように分析したか。また、それを受けてコミタクくんをどのように改善していくのか、方針を伺います。 3、今後、コミュニティバスやコミタクくんの利便性向上や利用者増加のためには、自治会との連携が必要であると考えられます。しかし、現状では、コミュニティバス等の停留所、位置変更などに関する要望について、自治会が0から要望書を作成しなければなりません。これでは、自治会にとって、コミュニティバス等が身近な存在とは言い難いです。まずは、コミュニティバス等の要望書テンプレートを作成し、提出方法など自治会の手引きに明記することで、自治会との連携を強化することが必要と考えますが、その方針を伺います。 4、停留所のベンチ設置状況を伺います。また、利便性向上のために、スーパーなど主要目的地だけでもベンチを設置するべきと考えますが、その方針を伺います。 5、先日、コミュニティバスに実際に乗車し、調査をしました。その際、足の不自由な方が乗車している場合、スーパーなどの敷地内に入って入り口近くまで行けるようにしてほしいとご意見をいただきました。スーパーなどに許可をいただき、停留所を入口近くに設置したり、足の不自由な方に限っては、入り口近くまで乗せてあげる配慮ができないか方針を伺います。 6、現在、コミュニティバスの沢水加コースは、スーパーに止まる停留所が1つもありません。免許返納者の生活の足として、コミュニティバスを使っていただくため、全路線についてスーパーに1度は止まるべきと考えますが、その方針を伺います。 7、コミュニティバス等の最大の課題は、乗り方がわからない方が多いことだと考えます。そこで、利用者一人ひとりのニーズに合わせて情報をコンパクトにまとめたマイ時刻表を出前講座での作成したり、時刻表冊子の付録として載せることが必要と考えますが、その方針を伺います。 8、コミタクくんについて、コミュニティバスと比較してどれだけ運行コストが削減できているか、大まかな数字を伺います。 9、コミタクくんについて、コミュニティバスと比較して増便が容易であると思います。朝の時間帯や夕方の時間帯を増便し、通学者に利用していただくことも手段だと考えますが、その方針を伺います。 10、現在、奈良野・布引原コースの終日、三沢・河東コースの午後がコミタクくんの運行になっています。奈良野・布引原コース、三沢・河東コースに加え、丹野・嶺田コースも含めて全て予約型の運行にし、隣接する3コースで路線を予約型コースに最適化されたものに再構築することで、利便性の向上やコストの削減を達成することができると考えます。まずは、地域公共交通会議の議題として議論するべきと考えますが、その方針を伺います。 11、コミュニティバスとコミタクくんの改善について、一番現状を把握している運転手さんの意見を聞くことが非常に重要と考えます。現状と今後の取組を伺います。
コミュニティバスとコミタクくんの改善についてのご質問にお答えします。 1つ目の地域公共交通会議にて、ドア・ツー・ドア運行その他運行方法等について、議論がされたかについてですが、近隣市等でも導入されている地域団体が実施する自家用有償運送につきまして、有識者から「交通空白地域において導入されることが原則である」やタクシー事業者からは「経営への影響が懸念される」という強い意見をいただきました。 ドア・ツー・ドア運行等の導入は、利用者の利便性向上の反面、既存の公共交通事業者の経営圧迫につながる可能性がありますので、慎重に考えていく必要があると認識しております。 引き続き、本市の公共交通については、地域公共交通会議において、協議していきたいと考えております。 2つ目のデマンド運行に関するアンケートの分析と改善についてですが、アンケート調査は奈良野・布引原コース、三沢・河東コースを対象に実施し、503人から回答をいただきました。デマンド運行を導入したことにより利用しなくなったという方は25人でした。25人のうち、交通の足に困っていると回答した方は5人、困っていないと回答した方は16人で、4人は無回答でありました。この結果から、定時定路線運行は利用していたが、デマンド運行となったことにより、利用しなくなったという方の約7割は、補完的な交通手段を持っており、2割の方が交通の足に困っていると分析しております。現在のところ、運行ルートや運行方法の具体的な改善は考えておりませんが、デマンド運行となったことにより利用しなくなった理由として、「利用の仕方がわからない」「電話予約をすることが手間である」ということが上げられましたので、今後は乗り方の説明だけでなく、実際に乗車して買い物に行く体験会などを実施し、交通の足に困っている方達に利用していただけるよう努めてまいります。 3つ目の自治会の手引きに要望書のひな型を追加するなどして、自治会との連携を強化することが必要と考えるが、その方針はについてですが、コミュニティバスの利用促進や地域の実情の把握のためには自治会との連携が重要であり、要望等における自治会の手続の簡素化につきましても配慮が必要と考えます。 要望書の提出にあたりましては、地域性や交通規制等も関係することから、自治会からの内容の聞き取りや現状の確認が必要となりますので、自治会の手引きへの掲載内容を検討してまいります。 4つ目の停留所のベンチ設置状況と主要目的地へのベンチ設置の考えはについてですが、停留所に設置しているベンチにつきましては、コミュニティバス停留所ベンチ設置に係る覚書を取り交わしている事業者が、スポンサーを募集して設置及び維持管理をしているものが9か所あります。事業者からはスポンサーが減って設置箇所が少なくなっていると聞いておりますので、スポンサーを増やすための協力やスーパー等への協議を行い、主要目的地へ新たにベンチが設置できるよう努めてまいります。 5つ目の足が不自由な方のため、スーパーなどの入り口付近への停留所の設置や入口付近での降車等の配慮ができないかについてですが、停留所の設置場所は、設置する際に関係者と安全な乗り降りと施設利用を協議して決定しております。スーパー入口付近への停留所の設置や降車場所の配慮は、出入りする方の安全が優先されますが、利便性も考慮しながら関係者と協議していきたいと思います。 6つ目の全路線、スーパーに一度は止まるべきと考えるが、その方針はについてですが、議員がおっしゃるとおり沢水加コースはスーパーなど買い物ができる施設付近の停留所がありません。運行委託事業者からも、そういった要望が利用者から多く聞かれるということを伺い、必要性を認識しておりますので、現在、次年度の運行改訂に向けて調整しているところであります。 7つ目のマイ時刻表を出前講座での作成や時刻表冊子の付録とすることが必要だが、その方針はについてですが、利用者の多くは、一定の目的地までを繰り返し乗車していただいていることが想定されますので、議員提案のマイ時刻表は特に高齢の利用者に役立つものと考えております。毎年度全戸配布している時刻表冊子へ、目的地までの乗車及び降車の停留所や時刻を記入して、切り離して使用するマイ時刻表の掲載を検討してまいります。 8つ目のコミタクくんは、これまでと比較して運行コストがどの程度削減できているのかについてですが、コミタクくんは利用状況によりコストが増減しますので、単純に比較することは難しいですが、デマンド運行とした奈良野・布引原コースの全便と三沢・河東コースの午後の便について、仮に令和2年度も定時定路線運行を継続したと想定した場合、運行委託料は870万と見込まれ、令和2年度のデマンド運行の委託料である約40万円を差し引いた約830万円がおおよそ削減額となります。 9つ目の朝や夕方時間帯にコミタクくんを増便し、通学者の利用手段とする考えはについてですが、コミュニティバスは日中の買い物や通院等の交通の足を確保するということを目的として運行しておりますので、通学者を主とした増便は考えておりません。 10個目のコミタクくんの運行となっている奈良野・布引原コースと三沢・河東コースに加え、丹野・嶺田コースも含めて再構築し、利便性の向上やコスト削減のため、地域公共交通会議の議題にするべきと考えるが、その方針はについてですが、コミタクくんは、定時定路線運行の1便当たりの利用者数が少ない路線や便の廃止を検討する中で、定時定路線運行の代替路線として試行的に導入されております。一定数以上の利用がある路線や便を含めて路線を再構築することは、既存の定時定路線運行の路線を含めて協議してくことが求められますので、現在の試験運行期間が終了した後に次のステップとして、全体の路線とのバランスを考慮し、地域の意見を聞いた上で対応すべきものと考えます。 最後に運転手の意見を聴くことが非常に重要と考えるが、現状と今後の取組はについてですが、利用者との距離が最も近く、直接利用者の声を聞く運転手の意見は貴重であると認識しておりますので、今後も意見を聞き漏らすことのないよう事業者に協力を依頼し、コミュニティバスの運行に反映させていきたいと考えております。
コミュニティバスとコミタクくんの改善についての質問に移ります。 アンケート結果の分析について、乗車体験会を実施していくという答弁がありましたが、その開催方法やスケジュールを伺います。
地域支援課長でございます。乗車体験会でございますけど、コミタクくんが運行している対象地域、小笠東地区、小笠南地区、平川地区の中心、そちら自治会との相談やあと回覧等によって参加者を募集を募って、数か所の会場で現在実施したいと考えています。スケジュールにつきましては、既に使ってみたいということで説明に来てほしいというような地区もございますので、年内に数回ほど開催して、参加を募った状況によっては、その後の実施についても随時実施していくよう検討していきたいと思っております。
自治会との連携に関する質問です。コミュニティバスとコミタクくんの運営に当たっては、特に交通弱者の意向を把握し、同時に、情報を丁寧に提供することが重要です。ぜひ、自治会との連携の中で、交通弱者に対する調査、情報提供を特に強化していただきたいです。その方針を伺います。
地域支援課長でございます。自治会との連携による交通弱者への対応でございますけど、自治会を通じて、今現在も行っております出前行政講座、そちらの開催内容の充実であったりとか、回数の増加に努めまして、多くの方へ情報を提供するとともに、調査というほどじゃございませんけど、参加者の方から意見を聞き取りまして、コミュニティバス、コミタクくんの運行に反映していければと思っております。また、民生委員だとか、民生委員、児童委員にもご協力をいただき、高齢者を訪問時の際に情報提供、情報収集をしていただくなど、関係課と連携しての対応も進めていきたいと思っております。
ぜひ、交通手段に困っている方、いらっしゃったらご案内していただきたいと思います。 次の質問に移ります。 コミタクくんの運行について、地域の意見を聞いた上で、対応していくと答弁がありました。コミュニティバスとコミタクくんは、交通弱者の生活の足として、持続可能でより便利な運行を実現すべきです。財政面を考えると、コミタクくんの適切な運行がキーポイントになると思います。しかし、現状のコミタクくんは、デマンド交通のポテンシャルを十分に生かしきれておらず、利用者の大幅な減少を招いてしまっております。菊川に最適化されたコミタクくんの実現を含め、利用者、事業者との話し合いを加速させることを強く要求する立場です。先ほど答弁で試験運行が終わった後という答弁もありましたが、話し合いは今からでもできると思います。ぜひ、話し合いの加速をしていただきたいと思いますが、その方針を伺います。
地域支援課長でございます。コミタクくんの運行につきましては、今後も利用者、事業者等から意見をいただくことが大変重要であると考えております。先ほどから答弁しておりますコミタクくんの乗車体験会を通じて、1人でも多くの方がコミタクくんの利用に慣れていただいて、利用していただくよう努めるとともに、乗車体験会などの利用者から、実際に利用した感想であったり、意見の聞き取りやまた事業者とも随時情報交換をする中で、試験運行終了後の令和5年度以降になりますけど、コミタクくんの運行について、本市に適した運行方法というものを今後も継続して検討していきたいと思っております。
運転手さんの意見を可能な範囲内で運行に反映させていくという答弁がありました。今まで具体的にどんな意見があり、どのような対応をしたか伺います。
地域支援課長でございます。運転手からの意見でございますけど、道幅が狭く、すれ違いが危ないよということとか、あと見通しが悪いということで、走行も危険だというような、運転手さんが日々運行する中で感じていることについて、多く意見をいただいております。また、利用者から、直接運転手さんが聞いた要望なども教えていただいておりまして、今までも運行改定の参考とさせていただいたケースがございます。昨年度も、丹野・嶺田コースにおいてスーパーでの買い物のお客さんが道路を横断する危険性についての意見をいただいたということで、運行ルートを変更した事例もございますんで、現場からの意見は大変貴重であるものと認識しております。
先ほど答弁でコミタクくんのアンケート、7割が代替の交通手段を持っていると、そういう結果が出たということでしたが、今後、この数字はどんどん減ってくるんじゃないかと思われます。コミュニティバスとコミタクくんは菊川市の交通弱者のライフラインとして、より便利で持続可能な運行を追及していただきたいです。運行全般に関して最後にご意見等がありましたら伺います。
総務部長でございます。いろいろご意見をいただき、ありがとうございました。多文化のほうにつきましても、細かいところにご意見をお聞きして、届けていただきましたこと、今後に生かさせていただきたいと思います。渥美議員のお話を、質問を受けまして、変わらなければいけないのは私達の年代かなということを痛感をいたしました。ありがとうございました。 それから、今地域交通のことで、コミタクくん、コミュニティバスの充実をというお話をいただきました。実はこれ地域交通ということで、大変重要な菊川の課題かなと思います。私が小学校前には河城は倉沢まで、それから神尾とか、場合によっては菊川駅から掛川駅にバスが通っていましたが、50年の間になくなってしまいました。こういうことがやはり、自家用車が普及したりということで、地域の足が変わってくるということになります。それと同時に、これから高齢化が進めば、さらにこういったコミュニティバスとか重要になってくると。ただし反面、先ほど言いましたようにバス事業者がなくなったりということで、今、地域のタクシー業者さんも市内の事業所と行き来、それから駅からの交通に関しては重要なものでございますので、バランスを取っていかないと、それをなくすわけにもいきません。こういったことをよく話をして、今後進めてまいります。これからは、ぜひ私が期待しているのは、AIが進化して、自動運転で各所に車が回れるという時代が来れば、本当にいいなと思いますし、安全になって交通事故も減れば、これに願うことないなというふうに思います。これからも皆さんの意見を反映しまして、少しでも善処努力してまいります。よろしくお願いします。
私もいろいろ提案させていただいたんですが、とにかく話し合いをして、市民一丸となって事業者さんも一緒になってよりよい交通を考えていくことが重要だと思います。