質問事項2、ChatGPTの活用について。ChatGPTは、アメリカの企業が開発した対話型のAIです。これまでにないクオリティーの自然言語処理が可能で現在、横須賀市で業務への活用試験が行われたり、島田市でも検証が行われています。今回の質問では、菊川市でもChatGPTの活用をすべきであるという立場で質問をいたします。
1、ChatGPTの活用により、文章の作成・構成・翻訳・要約、議事録作成などの業務の効率が飛躍的に向上すると考えます。菊川市でのChatGPTの活用の現状と、これからの活用方針を伺います。
1つ目のChatGPTの活用の現状と、これからの活用方針についてですが、ChatGPTの活用により業務効率の向上が見込まれることは想定できますが、現在、市としてどのような業務に活用できるのか。活用する場合に、一般的に言われている質問を通じて個人情報や機密情報が漏えいする危険性、誤った情報や倫理的に問題のある情報の混入といった課題のほか、どのような課題が生じるのかを整理できていないため、活用には至っておりません。今後、ICT推進係を中心に、個人情報や機密情報を伴わない広報文や挨拶文などの作成補助などの業務において試行するとともに、ガイドラインの策定を予定している県や他市町 の情報を収集し、具体的な活用場面を想定した活用方針について研究してまいります。
2、ChatGPTの活用により、教職員の業務の効率化が可能であると考えます。また、特に発達支援が必要な児童生徒や外国人児童生徒について、支援の拡充が図れると考えます。具体的には、文章の要約や分かりやすいように書き換えたり、翻訳するといった活用方法や授業の分からないことについて、ChatGPTに聞いたりするということです。菊川市の小中学校においてのChatGPTの活用の現状と、これからの活用方針を伺います。
長の松本です。私からは、2問目のChatGPTの活用についてのご質問にお答えします。2つ目の小学校・中学校においてのChatGPTの活用の現状と、これからの活用方針についてですが、現在、ChatGPTを校務や授業に活用している学校はありません。ChatGPT等の生成AIの学校現場での利用に向けた今後の対応については、5月から文部科学省の中央教育審議会のデジタル学習基盤特別委員会が内容の議論を始め、夏前を目途にガイドラインを公表することとしています。本市としては、このガイドラインに沿って学校における活用方針を研究してまいります。
市役所とあと教育現場、どちらにもちょっと伺いたいんですが、現在もエクセルとかワードですとか、オフィス系のソフトウエアに使われていると思います。ChatGPTベースのAI機能というのは今後、そのオフィス系のソフトでも新機能として搭載されること、こちらは発表されています。その他のソフトウエアサービスも、とても速いスピードでChatGPTのような生成AIが実証されていくと思います。また、AIの性能自体もどんどん進化していくと思います。このChatGPTは決して私は万能ではないと思っております。ただ、市役所の業務や教育現場の業務の一部を確実に効率化できるとも私は確信をしております。ぜひChatGPTはどんなものなのか、まずは実際に使ってみていただきたい。また、すごいスピードで進歩しているので、業務に取り入れられないかというのも積極的に注視もしていただきたい。実際に使ってみていただきたいことと注視をしていただきたいと思うんですが、こちらの見解というのを伺えればと思います
企画政策課長でございます。市役所、市のほうの立場でお答えさせていただきます。職員がChatGPTに触れる、使ってみる機会を設ける必要があるというふうに考えておりますが、市長の答弁にもありましたとおり、当面はICT推進係を中心に試行を行いまして、課題の整理、活用に際してのルール等を含め、県や他市町の情報を積極的に収集し、具体的な活用場面を想定した活用方針について研究のほうを今後していきたいと考えております。
学校教育課長(赤堀智生君) 学校教育課長です。教育現場の立場でということで答弁させていただきます。教育現場も働き方改革が喫緊の課題となっておりまして、その対策が求められております。教員の業務の一つとしまして、例えばですが、通知表の学校からのコメント欄というものがあります。子どもと生活を共にしている教員が子どもに寄り添いながら、一人一人の子どもの成長を見て感じ取って文章にすると、文章表現をするということを行っております。そうした教員としての必要な能力を身につけることは大変重要なことではありますが、ChatGPTを必要に応じて補助的な道具として活用することも考えられます。子どもと向き合う教員自身が考え、判断しながら使用することが重要かなと考えております。新たなテクノロジーの導入によりまして、効率的な授業実践であるとか教師の負担軽減の実現だと大変今話題が多いですが、学校現場もこうしたChatGPTがあることを知っていくということが、まずは大切かなというふうに考えております。また、使う、使わないということではなくて、活用能力をやっぱり身につけさせる必要があるかと思います。ChatGPTをどう活用するか、使える可能性をリテラシーも含めてプラス面だけではなく、課題も併せてどう向き合っていくか、またそれをどう業務改善につなげていくか、こうしたことを今後、国であるとか県の動向、方向性を注視しながら研究に努めてまいりたいと思います。
渥美です。ヒト・モノ・カネとよく言いますが、やはりヒト・モノ・カネ、AIの時代がもう来ていると私は思っています。AIで急に業務が改善するということはないと思うんですが、例えば上司がちゃんと理解してくれるとか、AIを使ってもいいんじゃないのという空気があることによって、じわじわやはり改善されていくと私は思っておりますので、ぜひそういった空気でやっていただきたい、そのように思っております。