ソース
https://ssp.kaigiroku.net/tenant/kikugawa/MinuteView.html?council_id=101&schedule_id=4&is_search=true&minute_id=96
※わかりやすいように質疑と答弁の順番を一部変更しております。
質問事項2、ふるさと納税の使い道について
質問事項2、ふるさと納税の使い道について質問いたします。令和3年度のふるさと納税寄附金の収入済額は約1億5,914万円です。令和2年度の約9,331万円から6,000万円以上増額しました。この結果は菊川市行政や事業者の皆さまの多大なるご尽力のたまものであると思っております。また、ふるさと納税寄附金には、寄附者が使い道を指定することができる使い道指定型の寄附金があります。そのうち、子どもがいきいき育つまちを指定した寄附が一番多く約6,538万円です。今回の質問は、特に子どもがいきいき育つまち寄附金に着目し、使い道指定型のふるさと納税寄附金について質問いたします。
1、使い道指定型のふるさと納税寄附金の充当先は、どの部署がどのような基準で決めるか伺います。
1つ目の使い道指定型のふるさと納税寄附金の充当先は、どの部署がどのような基準で決めるかについてですが、ふるさと納税寄附金の充当先は、財政課が主体となり予算編成の中で決めております。充当先の選定にあたっては、寄附者の皆さまの本市を応援する気持ちにお応えできるよう、指定していただいた分野の中から市民の暮らしや、地域環境の充実に寄与していることを実感していただくことができ、実施の効果が目に見えやすい事業ということを基準に選定を行っています。
2、令和4年度当初予算において、子どもがいきいき育つまち寄附金の充当先は、予防接種費に3,881万円、市単独小学校施設整備事業に434万円、市単独中学校施設整備事業に475万円となっております。どのような理由でこの充当先になったか伺います。
2つ目の令和4年度当初予算における子どもがいきいき育つまち寄附金の充当先を、どのような理由で選定したかについてですが、充当対象の事業は、子ども達の疾病対策に寄与していることや、教育環境の充実が図られることを実感できる事業であることから、選定したものです。
3、寄附金が予算よりも多かった場合、または少なかった場合、どのような対応をするか伺います。
3つ目の寄附金が予算よりも多かった場合、または少なかった場合、どのような対応をするかについてですが、まず寄附金の収入額が充当先の歳出事業の予算額を上回った場合には、先に述べた基準に基づき充当先の事業を改めて選定し充当します。次に、寄附金の収入額が充当予定の金額を下回ることとなった場合には、不足する額については当該年度における一般財源収入を充当し、補填することとなります。
4、使い道指定型寄附金は、自治体によっては基金として積立て運用をしています。基金とすることでより柔軟な活用やより明瞭な管理ができると考えますが、市の方針を伺います。
4つ目の使い道指定型寄附金を基金として積立て運用することで、より柔軟な活用やより明瞭な管理ができると考えるが、市の方針はについてですが、寄附金を特定目的の基金に積み立てて運用する場合には、ふるさと納税の使途をより明確に提示できるとともに、寄附金が寄附者の意図した目的に確実に使われることを示すことができることから、寄附を考える人への訴求力が高まるといった利点がございます。これに対しまして、本市においてはふるさと納税寄附金については、まちづくりの5つの柱を使い道として示して寄附を募り、寄附者の本市への応援したいという気持ちに速やかに応えるため、寄附を受けた当年度の事業に充当して活用しているのが現状です。今後におきましては、一般的な寄附については当年度の事業へ充当することを基本としつつも、使途を明確に指定することで、より多くの共感が得られる事業に対して寄附を募っていく場合においては、これに対応する基金の創設を検討してまいります。
5、自治体によっては市長にお任せという使い道指定型寄附金を採用しているところもあります。とてもいい取組と考えますが、市の方針を伺います。
最後に自治体によっては市長にお任せという使い道指定型寄附金を採用しているところもあり、とてもよい取組と考えるが、市の方針はについてですが、現在、本市においては、まちづくりの5つの柱の分野の使い道を指定しない場合におけるふるさと納税の受入れ先としては、使途を指定せず、まちづくりを推進する取組という使い道が設けられております。この使い道の設定は、市に充当先の裁量が委ねられているという点においては、市長にお任せと同様の効果を持つものと考えております。以上で、渥美議員の質問に対する私からの答弁とさせていただきます。ありがとうございました。
◆次に質問事項2、ふるさと納税の使い道について再質問をいたします。まず令和4年度当初予算、子どもがいきいき育つまち寄附金の充当先である予防接種費3,881万円について、これは後年度交付税措置され歳入として返ってくるのか伺います。また、その場合、交付税措置される割合どの程度かお伺いいたします。.134
◎財政課長でございます。予防接種法に位置づけられております予防接種に係る費用につきましては、普通交付税の算定において保健衛生費の中に感染症等対策費という項目が設けられておりまして、人口を基に基準財政需要額の算入がなされております。これに対応する本市の予算につきましては、令和4年度の当初予算で申し上げますと子育て応援課の予防接種費と健康づくり課の予防接種費、この部分が該当いたします。こちらの予算は1億7,200万円ほどなんですが、そのうち一般財源で賄っている部分が1億6,800万円ほどございます。これに対する予防接種に係る普通交付税の基準財政需要額は1億3,300万円ほどでございますので、およそ79%ほどとなっております。こちらのその基準財政需要額が算定されて交付税に返ってくるといいますか交付税として来るのは、後年度ではなくてその当年度になります。なので、令和4年度分の費用については令和4年度に交付されることになります。地方交付税につきましては、地方交付税法において国は交付税の交付に当たっては地方自治の本旨を尊重し、条件をつけ、またはその使途を制限してはならないと定められておりまして、保健衛生費の中で基準財政需要額の算定がなされているから、その分をそこに必ず充てなさいということではございませんので、そこは特定財源として使途が厳密に定められている国庫補助金などとは異なる性質がございますので、例えば菊川市が何らかの事情で特定財源をそこに充てることができた場合については、保健衛生費として算定されたその基準財政需要額分の交付税の額を他の事業に充てるて、そういうようなこともできるというようなものでございます。以上です。.134
◆4番渥美です。ただいまのことで確認なんですが、この予防接種費については大体8割程度が後年度に歳入として返ってくる、そういった解釈というか認識で間違いないでしょうか。.134
◎財政課長でございます。予防接種に係る経費については、人口を基に算定されるんですけれども、令和4年度分の交付税の算定に令和4年度分としてこれだけ菊川市では予防接種にかかる費用、大体標準的な経費としてこのくらいかかるというふうに算定されて、それが交付税の交付額に反映されるということでございますので、後年度ということではなくて当年度ということになります。一般財源で賄う部分については、交付税で賄う部分もありますけれども、市税とほかの一般財源収入、その他を含めてということなので、先ほど申し上げた需要額全額を交付税として来ているということではないというようなものとなります。以上です。.135
◆4番渥美です。今の質問にも関連するんですけども、菊川市が毎年実施している市民アンケートですが、これは子育てに対する自由意見欄、皆さんもご存じだと思いますが、毎回たくさんの意見が寄せられています。子どもの医療費の無償化、出産祝い金の復活、近くに公園がないからつくってほしい、新しい遊具が欲しい、通学路の安全確保してほしいなど上げたら切りがないですがたくさん意見があります。私も市民の皆さんから直接の声を聞いております。何で菊川は医療費無料じゃないの、出産祝い金何でなくなっちゃったの、近くに公園がないんだけど遊具が欲しい、ないんだけど、いろいろな意見、本当にたくさんの意見を聞いております。市民は市に対してあるいは議員に対して何が必要か、何が欲しいのかちゃんと声を上げてくれています。そのような声に対して最大限答えてほしいと思います。先ほど答弁では、非常に前向きなご答弁いただきました。やはりふるさと納税の使い道、改めて市民目線のよりよい使い道がないか再検証していただきたいと思いますが、それについてお考えを伺います。.135
◎企画財政部長でございます。ふるさと納税の使い道についてですけど、先ほど市長のほうから答弁ありましたが、当該年度の事業に充当して活用している、それからもっと特徴的なものであれば、それはまたそういった使途を明確にすることで、より多くの共感を得られるようなものについてはまた明確にしてやるという方法もあろうかと思いますので、現状のやり方について踏襲をしていくというのが基本的な考えでございます。それから、市民アンケートにつきましては、総合計画5つの基本目標ごとに意見を今まとめてございまして、それぞれの分野、それぞれの立場のところでいろいろな市民のご意見があります。当然全てをすぐにやるということもなかなか難しいこともございますので、そういった中でどういったところが本当に必要かというところをまず、どの事業やっていくかというところが一応重要かと思います。当然子育てにつきましては、将来の定住人口の確保のために若い世代の流入、そういったところの必要性というのは十分承知をしてございますので、バランスも考えながら新しい事業をやる場合には、そういったことも含めながら検討して実施していくところかと思います。以上でございます。.136
◆4番渥美です。ただいま基本的には現状のやり方を踏襲していく、そういうようなお話でしたが、この予防接種費、もちろん重要な予算なんですけども、この交付税措置という中でなかなか分かりにくい部分、市民目線ではなかなか直感的に分かりにくい部分があるんじゃないかなと思うんですけども、それについてどのようにお考えか伺います。.136
◎企画財政部長です。どこの事業に充当するかについては、先ほど市長の答弁からもさせていただきました。交付税措置されているからふるさと納税のお金を充当してはいけないというものではございません。そこに議員おっしゃるようにまた新たな事業をやろうとすれば、そこの今充当している事業のところの財源が不足するということになりますので、ふるさと納税をもって新規の事業を立ち上げるというような考えではなくて、まず何の事業をやるかというところがあって、その財源をどうするかというような考え方が必要になってくるんだろうと思います。以上です。.136
◆4番渥美です。もちろん予防接種費に使ってはいけないということではない、これはもちろんそうだと思うんですけども、やっぱり市長の答弁にもありましたけども、市民目線、市民に分かりやすいようなということを本当にこれでいいのか、しっかりとやっぱり検証をしていただきたいと思うんですけども、それについてもう一回伺います。.136
◎市民目線でということですけども、基本的に今の事業が交付税措置の対象になっている事業ではあったとしても、それに充ててはいけないということでなくて、そこは全体的な財政上のやりくりの中での充当というふうに考えていただければよろしいなと思っております。そもそものふるさと納税、市外の方が主に一つの基本目標に沿って、大きな枠の中で使途先を指定していただいているものでございますので、それを市の中で、その分野の中で分かりやすい事業に充当するというところが今基本的なスタンスとしてやっておるところでございます。以上です。.137
◆確認なんですけど、市長の答弁の中で市民の方に分かりやすいというようなことがあったんですけども、市長はこの予防接種というのは市民にとって分かりやすいのか、市民目線なのかというのはちょっと市長の考えも今ご答弁あったのと一致しているのか、そこら辺の考え方というのを確認できればと思います。.137
○議長(松本正幸君)渥美議員、市民目線の考え方ということでよろしいんですか。再度。渥美議員。.137
◆4番渥美です。分かりにくくて申し訳なかったんですけど、市長が予防接種費、現状の充当先の使い方、決め方ですね、これが市民目線、市民にとって分かりやすい内容になっているか、市長がそのように考えているのか、それを確認できればと思います。.137
◎市長(長谷川寬彦君)私の答弁で市民目線という言葉が出てきましたか。そこの確認です。.137
◆4番渥美です。私の記憶だと市民の暮らしの実感ですとか目に見える、そういった表現はおっしゃっていたと思うんですけども、市民目線というのはそういう意味で今お伝えしたんですが、市民の暮らしの実感とか目に見える形、これがこの予防接種費、このやり方というのは、そのような形になってるのかという趣旨の質問です。.137
○議長(松本正幸君)1問目の「市民の暮らしや地域環境の充実に寄与していることを実感していただくことができ」と、そういう答弁をしているかと思うんですよね。その関係についての市民の感覚、こういったものをお聞きするという形でよろしいんですか。渥美議員。.137
◆4番渥美です。はい、答弁の中で市長がおっしゃった市民の暮らしの実感とか目に見える形、まさに自分は非常に共感するとこなんですけども、それが令和4年度の予算の予防接種費使われていますけども、これが本当に市民の実感とか目に見える形、そういったものになっているのか、市長がどう考えているか、これを質問しているんですけども。.138
◎市長(長谷川寬彦君)答弁させていただいたとおりの思いではございます。全体的に調整させてもらっている中で、財政課が主体となって予算編成の中で充当先を決めさせていただいていると。その中ではやはり、市民の暮らしや地域環境充実に寄与していることを実感していただくことができて、実施の効果が目に見えやすい事業にということで先ほど答弁させていただいてます。その中で5つの、このふるさと納税の項目というところがあるというところの中で、その中でもこの子どもが生き生き育ちやすいまちへの寄附金という中で、最後に分かれていきますので、そういった意味で思いがそういった中で使われていただきたいということの中では沿っているのかなというふうに思います。分かりやすいかどうかと言うとなると、そこへ説明していくといろいろなこのふるさと納税の仕組みの中では分かりにくい部分もあるかと思いますけれども、でも市民の方々がいただいたものについてはしっかりと、これはふるさと納税の思いでということで使わせていただいているというふうに認識しております。以上です。.138
◆4番渥美です。その予算はいろいろな関係あると思うんですけども、この予防接種費というのは交付税の措置がされるという関係もあり、なかなか市民からすると本当に子育ての予算が増えているのかというのが分かりにくい部分なんですけど、これ増えているのかどうかと伺えればと、ご確認伺います。.138
◎企画財政部長です。ふるさと納税、年度によって増減がございますので、予算が増えているかということではなくて、令和4年度も子どもがいきいき育つまちの寄附金の中で、予防接種費だけに充当しているものではございません。いただいた予算を当該年度の予算で、少なければ一般財源充てますし、それより多ければほかの事業にも順次充当していくという作業の下にやっております。以上です。.138
◆4番渥美です。やっぱり感覚としては、ふるさと納税の子どもがいきいき育つまちと指定された寄附金については、その寄附していただいた分は子育てに使われている、そして使われているということがよく見えるという形が市民としては必要じゃないか、そうあってほしいと思うところです。ですので、この充当先については、先ほども申し上げましたが、改めて検証をぜひしていただきたいと思うところです。次に、市長にお任せの件なんですけども、今実質的には市長、同様な仕組みになっているという話がありましたが、やはり選挙で選ばれた市長が一体どういうものに寄附金の充当先を使っていくのか、この充当先の決め方というのも市民も非常に注目しているところだと思います。この名前を変えて「市長にお任せ」とするだけで、非常にそういった民主的な意味でいい取組になるんじゃないかなと思うんですけども、それについて方針を伺います。.139
◎企画財政部長です。先ほど申し上げましたとおり使途を使用せずまちづくりを推進する取組というものがございます。これは言ってみれば、総合計画の中で分かりやすい、分かりにくいものがあれば、それは何でもいいですよというような意味がございますので、そこについてそれをじゃ市長の思いでこれに特別な事業に充てるというようなものではなくて、ふるさと納税のいただいたお金そのものは今、全体の事業の中の原資として充当をしてやっているというふうにご理解をいただきたいと思います。以上です。.139