令和5年度当当初予算が可決されました。私自身、予算について賛成の立場で討論させて頂きました。

渥美よしき渥美よしき

議案第18号「令和5年度菊川市一般会計予算」について、賛成の立場から討論させていただきます。
まず、結論から申し上げます。
令和5年度一般会計予算について
①財政面において緊急的・致命的な疑義は見受けられなかったこと
②歳出予算において ・「我々市民の安全と福祉向上」に繋がることが期待され、かつ「我々市民や議会の声が反映されており」、かつ「未来へ繋がるチャレンジング」な予算であること。
③予算委員会等での民主的プロセスが誠実かつ適切であったこと
以上の理由から、私は「令和5年度菊川市一般会計予算」について賛成をしております。
以下詳細に述べさせて頂きます。

渥美よしき渥美よしき

先ず、財政面についてです。市長の「令和5年度施政方針」で述べられているとおり、令和4年度は、新型コロナウイルス感染症の拡大と縮小の繰り返し、大型台風や豪雨による自然災害、ウクライナ情勢の影響によるエネルギー・食料品の物価高騰などが市民生活に不安をもたらした年であり、本市を含め、全国的に少子化が予想を上回る速度で進んでいるということが明らかになった年でありました。
このような状況のもと、令和5年度の一般会計予算は総額205億7,100万円、前年度との比較では0.2%の増で過去最大規模となっています。
さらに、令和4年度予算には、地域振興等基金への積立金が7億円含まれていましたので、それを除いた実質的な予算額との比較では、3.7%の増となっています。
その中身を見ますと、歳入では、基幹となる市税では、すべての税額において増額を見込み、前年度に比べ約2億4,400万円増、3.3%増の75億5,052万5千円、同じく主要な一般財源収入である地方交付税は、前年度比3億7,000万円増、12.4%増の33億5,100万円、同じく地方消費税交付金は、前年度比1億7,500万円増、16.5%増の12億3,800万円が計上されています。
一方、市債の借り入れによる財源の調達額は、前年度比8億8,360万円減、40.6%減の12億9,180万円、一般財源の不足額を補てんするための財政調整基金繰入金については、前年度比342万円減、0.9%減の3億7,963万6,000円となっています。
予算の規模としては過去最大となっていますが、国庫支出金などの特定財源を有効に活用しつつ、市債の残高を増やしたり、基金から多額の繰り入れをしたりして財源確保を図ったものではないことから、財政の健全性確保が図られた予算として評価でき、財政面において緊急的・致命的な疑義は見受けられなかったと言えます。


渥美よしき渥美よしき

 次に、歳出予算について、長谷川市長が施政方針で述べた「ポストコロナ社会を見据えた取組の推進」「市民の安全・安心のさらなる推進」という2つの視点から、予算が計上されていることが見てとれる内容となっています。

渥美よしき渥美よしき


「ポストコロナ社会を見据えた取組の推進」の視点に関して、
「結婚・出産」控え傾向に対応し、結婚・出産・子育て支援を行っていく事業としては、
・こども医療費助成制度
・(仮称)小笠北認定こども園整備事業
・新婚新生活支援事業費補助金
・「出産・子育て応援金」事業

地方への関心への高まりに対応し、交流人口や定住人口の拡大を目指す事業としては、
・JR菊川駅南北自由通路整備事業
・「(仮称)産業支援センター」の開設
・「きくがわ応援大使」事業
・火剣山キャンプ場整備事業
・菊川の茶畑で愛を叫ぶ事業
・大河ドラマ「どうする家康」関連事業

急速に進んだ「デジタル化」に対応する事業としては
・道路台帳のデジタル化事業
・電子図書館システムの導入準備
・スマート農業導入研修会の開催

などが計上されています。
これらの事業は、コロナ禍がもたらした新たな潮流を、菊川市の強みとして伸ばし、活かす視点を持ってチャンスに換えて果敢にチャレンジしていこうとするものです。現状維持ではなく、あくまでチャレンジしていく姿勢は、我々市民としても高く評価していくべきと考えます。

渥美よしき渥美よしき


次に、「市民の安全・安心のさらなる推進」の視点に関して、
子どもたちの交通安全対策などの「教育環境」整備事業としては、
・通学路の環境整備
・学校施設の環境整備 頻発化

激甚化する自然災害に対する「防災対策」の事業としては、
・防災対策強靭化事業
・掛川浜岡線バイパス整備
・朝日線アンダーパス冠水対応
・河川に堆積した土砂の浚渫工事
・災害情報の収集整理のデジタル化

が計上されております  
これらの事業は、行政の一番の役割である「市民命と生活を守る」ための重要で事業であり。「我々市民の安全と福祉向上」に直接繋がって参ります。

渥美よしき渥美よしき

以上、歳出予算についてですが、これらの予算については、これまでの市民アンケートや議会活動などにおいての声がしっかりと反映されているという点も非常に重要で、評価するべきポイントであると考えます。

渥美よしき渥美よしき

最後に予算委員会等での民主的プロセスについてです。民主主義においては、そのプロセスが最も重視されます。令和5年度当初予算審議のための予算委員会では、行政職員各位から、我々議員の質疑に対して、誠実かつ適切に答弁を頂きました。 審議のなかで浮上した課題については、行政としてはスピード感をもって改善を実現していただきたいですし、議会しても、しっかりと検証をして行くべきと考えられます。

渥美よしき渥美よしき


以上
①財政面において緊急的・致命的な疑義は見受けられなかったこと
②歳出予算において ・「我々市民の安全と福祉向上」に繋がることが期待され、かつ「我々市民や議会の声が反映されており」、かつ「未来へ繋がるチャレンジング」な予算であること。
③予算委員会等での民主的プロセスが誠実かつ適切であったこと
この3点を理由とし、私は議案第18号「令和5年度菊川市一般会計予算」について、賛成を致します。

渥美よしき渥美よしき

最後になりますが、二元代表制という言葉がありますが、私も非常に重要な言葉であると考えております。
自治体には、市長と議員と2種類の代表が存在しておりますが、その存在自体が代表性を有しているわけではありません。
今回の討論も含め、市長や行政・議会や議員から構成される相互作用の中にのみ、その代表性が宿っております。

されに、この相互作用による代表性だけでは住民全体を代表しきれず、常に不完全であります。
したがって、より多くの登場人物を求め、議会や行政の相互作用の場を常に、広く開放していくことが、代表性を高めるためには不可欠な営みです。以上のことを、長谷川市長を先頭に、職員の皆さまには今後も肝に銘じていただき、私自身肝に銘じ、賛成討論とさせて頂きます。