
1. 渥美議員:
生成AIの活用状況と今後の方針について質問。
2. 長谷川市長:
– 令和5年7月26日から9月30日まで全職員を対象に試行実施。
– 約4割の職員が「役立った」と回答、約4割が「利用しなかった」。
– 静岡県や他市町の状況も調査。
– 今後、さらなる研究と職員の理解向上を図る。
3. 渥美議員:
ガイドライン策定と環境整備の方針を質問。
4. 長谷川市長:
– ガイドライン整備の必要性を認識。
– 最適な生成AIの選定を進め、適切な利用ガイドラインを作成予定。
5. 渥美議員:
継続的な研修実施の方針を質問。
6. 長谷川市長:
– 昨年度、職員研修を実施。
– 今後、情報セキュリティ研修に生成AI利用時の注意事項を追加。
– 必要に応じて追加研修を実施予定。
7. 渥美議員:
無料サービスの調査と利用について再質問。
8. 担当職員(企画政策課長):
– 無料サービスの研究を進める。
– 現状でも一部利用可能な環境がある。
– まずはガイドライン整備を優先し、その後研修等で周知を図る。
質問と答弁








質問事項2、市役所業務での生成AI利用。令和5年6月の一般質問で、菊川 市の生成AIの活用の現状とこれからの活用方針を伺いました。市長から、「現在、市としてどのような業務に活用できるのか。活用する場合に一般的にいわれている質問を通じて個人情報や機密情報が漏えいする危険性、誤った情報や倫理的に問題のある情報の混入といった課題のほか、どのような課題が生じるかを整理できていないため、活用には至っておりません。今後、ICT推進係を中心に個人情報や機密情報を伴わない広報文や挨拶文などの作成補助など業務において試行するとともに、ガイドラインの策定を予定している県や他市町の情報を収集し、具体 的な活用場面を想定した活用方針について研究してまいります」という答弁を頂きました。以上を踏まえ、市役所業務で生成AIを活用するために、まずはガイドラインを作成し研修を行うべきという立場で質問いたします。








1、ICT推進係を中心に行った試行及びガイドラインの策定を予定している県や他市町村の情報収集について、研究結果を伺います。





次に、2問目、市役所業務での生成AIの利用についてのご質問にお答えします。人口減少社会において限られた職員で の行政サービスを維持していくためには、業務の効率化が必要となります。その手段の一つとして、生成AIの利用について検討しております。1つ目の試行及び情報収集による研究結果についてですが、試行は令和5年7月 26 日から9月 30 日の期間において全職員を対象に既に導入している有償チャットツールの追加機能を用いて、文章の作成・要約や企画立案などの業務で利用しました。試行版の菊川市生成AI利用ガイドラインを整備するとともに、生成AIの活用事例や注意事項について職員研修を実施しました。試行期間後のアンケート結果では、アンケートに回答した職員の約4割が「役に立った」と回答したものの、約4割の職員は「一度も利用しなかった」と回答しており、利用の効果が見 込まれるものの、生成AIのメリットについての理解を広めることが課題の一つになると認識したところです。また県や他市町の利用状況についてですが、静岡県においては静岡県生成AI利用ガイドラインを策定・公表し、特定のソフトウェアに制限して文章の要約や文案作成、アイデア創出、特定のソフトウェアのプログラム作成などの業務で活用しておりました。このほか、近隣他市町においてはほかのシステム に付属する形での利用も含め、文章の作成・要約や企画立案などの業務で利用しておりますが、利用開始から間もないこともあり、その実績や効果については取りまとめがされていない状況でした。これらのことから、本市においても何らかの形で利用できるようにしたいと考えておりますが、機密情報の取り扱い、個人情報や著作権の保護といった課題が指摘されている中で効率的・効果的な利用についてさらに研究を進めていくとともに、職員の理解の向上を図ってまいります。








2、静岡県は令和5年6月に生成AIを県職員が活用する際のガイドラインを発表しました。文書の要約や構成といった具体的な用途を示したほか、個人が特定できる情報は入力しないなど遵守事項も定めています。菊川市でも職員が生成AIを活用するためのガイドラインの策定に速やかに取り組み、生成AIを活用できる環境を整備すべきと考えます。ガイドラインの作成と生成AIの利用できる環境の整備について方針を伺います。





2つ目の生成AI利用ガイドライン作成及び生成AIを利用できる環境の整備 についてですが、ガイドラインの作成については、生成AIの利用がこの1年で急速に広がる中、改めて整備が必要であると認識しております。また、ハード面の利用環境については、利用する生成AIの選定や選定した生成AIによりネットワーク構成や機器のスペックなど必要となる環境が異なります。今後、昨年度の試行結果や他団体の事例などを踏まえ、本市において最適な生成AIの選定を進めていくとともに、適切に利用できるガイドラインを作成してまいります。








3、生成AIの適切な利用には、理解と慣れが必要不可欠です。静岡県では、生成AIの適切な利用を拡大するため、管理と利用の両面で研修を行っています。菊川市での生成AIについての研修を継続的に行っていくべきと考えますが、研修の実施についての方針を伺います。次の質問に移ります。





3つ目の生成AIについての研修の実施についてですが、生成AIの適切な利用に は、効果的な場面を理解することに加え、個人情報や機密情報を入力しないといった情報リタラシーも求められます。このため、昨年度は活用事例の紹介や利用における注意事項について職員研修を実施いたしました。今後の取組としましては、毎年度実施している情報セキュリティ研修に生成AI利用時の注意事項も加えて実施していくとともに、さらに必要となる研修を行ってまいります。以上で、渥美議員のご質問に対する私からの答弁とさせていただきます。ありがとうございました。








1番 渥美です。それでは、質問事項2の再質問に移らせていただきます。ご答弁いただきましたが、生成AIについていろいろ課題があるということで、現状では本格的な導入には至っていないといったご答弁だったと思うんですが、まずは、今、無料で使えるサービスというのも実は出ていまして、直近ではチャットGPTの最上位モデルでやる4o(フォーオムニ)というのが非常に高性能なやつが無料で使えるといったところ もございます。なので、まずは今年度新設されたDX推進係とかでちょっと詳しい人がどのような無料で使えるサービスがあるですとか、あと菊川市役所の環境でどういったものが使えるですとか、そういったことを調査をしていただいて、予算をかけなくても使えるものから、一部からでもいいと思うんで、先ほど4割の方は使いたい、便利だと言っていたので、本当に1割でも2割の人でも使えるようにまずは無料からでもいいと思うんで、そういった考え方もあると思うんですけども、まずはそのような調査をしていってほしいと思いますが、そのような調査につ いて方針というのがあれば伺えればと思います。



企画政策課長でございます。無料の生成AIサービスがたくさんある中で、市の中でもどういったものがあるかというような研究ももちろん進めてまいりたいと思いますし、そもそも今の市役所のネットワークの環境でも無料のものが使えるような状態でもあります。また、職員が自分のもので、スマートフォンであれパソコンであれ、そういったようなもので使えるような状況でもある中で生成AIを利用する際のガイドラインとい うことがまずつくれていないという状況でもございますので、まずは安全に使うためにそのガイドラインの整備を進めることと、あと職員に対して研究した内容について周知できるように研修等を実施していきたいと考えております。以上でございます。








1番 渥美です。本当おっしゃるとおり、まずはガイドラインからだと思いますので、ぜひその策定を進めていっていただければと思います。次の質問に移ります。質問事項3の教育についての質問に移 らせていただきます。